50.スンチョルとジョンハン ページ50
『スンチョルオッパってハニオッパの事大好きだよね』
楽屋でもぐもぐと用意された食事を食べていると、Aがじっとスンチョルを見つめてそう言った。
「当たり前だろー。俺が大好きなんだよ」
ジョンハンがそう答える。
「ヤー、俺だけが好きなのか?」
「あにあに、俺だって好きだよ」
「あはぁ」
スンチョルの顔がデレデレになっている。
ジョンハンも嬉しそうに笑って、また口にご飯を運ぶ。
そんな2人をしかめっ面で見つめるA。
「うぇ?なに、Aのその顔」
スンチョルが目を大きくさせてAを見つめた。
ジョンハンは目を上げてAを見たけど、何も言わずに食べ続ける。
「ヤー、なんだ?」
にやけていた顔をAにうつして唇を尖らせるリーダー。
『この前も2人でお出かけしてたでしょ?』
ついに箸を置いて、突然早口で捲し立て始めたマンネ。
『2人とも別々に写真載せてたけど!おんなじ場所じゃん!匂わせてるの?なんで秘密にしたの?私が怒ると思ったの!?』
「もう怒ってる(笑)」
スンチョルは呆れたように笑った。
「あにゃあにゃ、A」
『今度は連れてくからなって約束してたのに。新しい服も買ってあるのに!』
「うぇ。そうなのか。ごめんA…」
『もうオッパ嫌い!』
露骨にショックを受けた顔をして落ち込むスンチョル。
「Aに秘密にしてたのは理由があるんだよ。知りたい?」
『秘密にされてた方が悲しかった』
ジョンハンがじっとAを見つめる。
「Aが欲しがってたあれ…探しに行ってたんだよ」
立ち上がって、自分のカバンからごそごそと何かを取り出すジョンハン。
Aの目はみるみる大きくなって、口がパカッと開いている。小さい子供のように。
目をキラキラさせて、嬉しそうなら表情に変わる。
そしてそれをAに差し出して、にっこり笑う。
手を伸ばしたAは、ジョンハンとスンチョルを交互に見つめて。
そしてその手の中にあるものをじっと見つめて。
テーブルをぐるっと回り込んで、さっきまで怒りの矛先だっだオッパ2人に勢いよく抱きついた。
『スンチョルオッパ、ハニオッパごめんなさいー!!Aのためだったの?ありがとうー!!』
ぴょんぴょん跳ねて喜ぶA。
ジョンハンは気づかれないようにスンチョルに向かって舌を出して笑ってみせた。
「あいつ単純でよかった」
いたずらっぽく笑ったジョンハンだった。
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美紀(プロフ) - K-POPグループ大好きです最高ですコロナと最近温度差がすごいので体調などにも気をつけてくださいね (2022年7月2日 9時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - かちゃさん» お返事遅くなり申し訳ありません!優しいお言葉ありがとうございますー。嬉しいですー。好きになった勢いのままですので、彼らにはめちゃくちゃしてもらっています(笑)また読んでいただけると嬉しいです。ありがとうございます! (2021年11月6日 13時) (レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
かちゃ - 一気に読ませて頂きました! メンバーに可愛がってもらってるマンネヨジャ最高です!!メンバーの行動も想像がつきます(笑)これからも更新楽しみにしています! (2021年11月4日 16時) (レス) @page37 id: bf00699301 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭 | 作成日時:2021年10月20日 21時