29. ページ29
「おー！めちゃくちゃいいにおい！」
『オッパぁ、遅くなってごめんね』
あの後スニョンとAの2人はシャワーを(勿論別々で)すませて、ミンギュたちのいる7階へとやってきた。
「問題ないよ。お疲れ」
エプロンをつけたミンギュが、キッチンで忙しなく動きながら、2人を見てそう言った。
『ミンギュオッパ…』
リビングに立ち尽くすAを不思議そうに見るミンギュ。
「どうした？」
スニョンは後ろからAを追い越して、ソファへと進んでいく。
そこにはウォヌが座ってテレビを見ていて、その隣にポンっと座った。
驚いたウォヌと2人で可笑しそうに笑っている。
『…ううん。なんでもない』
「なんだよ。顔ちょっと赤いけど」
タオルで手を拭き、Aの側に歩いて来るミンギュ。
腕まくりされた両腕は逞しい筋肉がついていて男らしい。
あれ？なんで？
『ミンギュオッパ、かっこいい』
屈んで目線が合うようにしていたミンギュが吹き出す。
「やっと気づいた？」
くしゃっと笑いながらAのほっぺを引っ張る。
『いひゃい』
「いやー、今日は記念日だな」
頬を抑えながら唇を尖らせるA。
ミンギュはとても嬉しそうに笑っている。
『なんの？』
キッチンに行き、手を洗いながら振り返る。
「俺の事好きになった記念日」
揚げ物の準備をしながら野菜を刻み、
手早くキッチンを片付けながらウインクするミンギュ。
色々と情報が多いけど、上機嫌だ。
『ずっと好きだけど』
きょとんとした顔でミンギュを見上げる。
『かっこいいって言うのもずっと思ってるよ？』
冷蔵庫からキムチを取り出して言う。
ミンギュはポカンと動きを止めてしまった。
油がパチパチ跳ねる音が聞こえる。
『オッパ？』
『おーい、オッパ大丈夫？』
「え？うわっ、いたっ」
なぜか呆然としていたミンギュはうっかり指を切ってしまったようだ。
『大丈夫？！』
慌ててかけより、右手の人差し指を確かめるA。
『深くなさそう、オッパ消毒するね。まってて！』
パタパタとリビングを横切り、ガサゴソと消毒液を探し出す。絆創膏が無かったようで自分のバックを調べている。
「なにー？どうした？」
ウォヌが不思議そうに聞いた。
『ミンギュオッパが怪我しちゃって』
絆創膏も見つかったようで、そのままキッチンに慌てて戻って行くから、ウォヌの返事はAには聞こえなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 853人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀(プロフ) - K-POPグループ大好きです最高ですコロナと最近温度差がすごいので体調などにも気をつけてくださいね (2022年7月2日 9時) (
レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - かちゃさん» お返事遅くなり申し訳ありません！優しいお言葉ありがとうございますー。嬉しいですー。好きになった勢いのままですので、彼らにはめちゃくちゃしてもらっています（笑）また読んでいただけると嬉しいです。ありがとうございます！ (2021年11月6日 13時) (レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
かちゃ - 一気に読ませて頂きました！ メンバーに可愛がってもらってるマンネヨジャ最高です！！メンバーの行動も想像がつきます（笑）これからも更新楽しみにしています！ (2021年11月4日 16時) (レス) @page37 id: bf00699301 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蘭 | 作成日時：2021年10月20日 21時
