458. ページ8
…ランジェリーショップには初めて来た。
可愛くて、セクシーで、もっとこう…
入る前はとてもじゃないけど無理だと思ってたけど。
こんな風にAが、楽しそうに選んでいるのを見ると一緒に来るのも悪くない。
恥ずかしいけど。
Aにはこんなシンプルなのも似合いそうだな…
『可愛い』
「わっ！びっくりした！」
いつのまにか隣にはAが立っていて、
僕が見ていたものを手に取ってる。
『すごく綺麗…』
「うん。Aに似合うと思うよ」
『ほんと？すごく大人っぽいけど…』
「Aは十分、素敵な大人だよ」
『オッパ、ありがとう』
クスクス笑うAに、なぜか恥ずかしくなってしまってヒョンを探す。
ヒョンは店内のソファに腰掛けて、スマホをさわっていた。
『オッパのおかげで怒られずに済んだよぉ』
僕の耳元でこそっと囁くA。
甘い香りにも、店内の慣れない雰囲気にものぼせていたのだろう。
頭がクラクラした。
触れたい衝動に駆られたけど、
きゅっと手のひらを握りしめた。
それから3人でランチを食べた。
セルカも撮りながら、パスタやサラダ、ピザも頼んで。
あーん、と口を開くAが可愛かった。
ヒョンは宿舎に戻る前に事務所へ行ってしまった。
一緒に行くとAは言ったけど、先に帰れる様にタクシーを呼んでくれた。
ヒョンはAの頭にぽんっと手を乗せて、
心底愛おしいという表情を浮かべて笑ってた。
お喋りは止まることがない。
Aが僕のあいてる手に、自分の手を絡めた。
ドキッとしたけど平静を装った。
『ドギョミオッパ、今日はありがとう』
僕を見上げるから思わず抱き寄せてしまった。
『えへへへ』
嬉しそうに笑って、僕を翻弄するマンネ。
「僕も楽しかったよ」
蓋をしたその感情が溢れてしまわないように。
すり替えたその感情で満たされるように。
とてつもない嫉妬に溺れてしまわないように。
いつまでも2人の前で笑っていられるように。
『オッパが選んでくれたの…今日付けてるの』
2人っきりのキッチンで。
Aが僕をまっすぐ見つめて、屈託なく笑うから。
自分の感情のタガが外れるのを感じた。
Aの顎を掴んで唇に深く触れた。
止められなかった。
悪いのは俺だから。ごめん、ヒョン。
ごめんね、A。
「…今日だけだから、いい？」
僕もずるい。
Aが断れないのを分かってるのに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 617人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
犬飼いたい(プロフ) - 待ってましたー！！ほしくん！！すにょくん！！！えんだああああああああーーーいやああああ〜•*¨*•.¸¸♬︎ (6月13日 21時) (
レス) @page49 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - piさん» 気がつけばこんなに時間がたち...お待たせしています。コメントへのお返事も遅くなり申し訳ありません！温かいお言葉が嬉しいです！ありがとうございました！終わり？終わりじゃないような…まだお話はありますのでまた読んで頂けると嬉しいです。 (6月13日 18時) (レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
pi - 更新嬉しすぎます！ずっと待ってましたー!らんさんのペースでまた更新していただけたらと思います！展開が楽しみ、、、、！ (2023年4月30日 23時) (レス) @page41 id: c3810fc1ba (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - あんぱんはこしあん派さん» わー待っていただきありがとうございます！ノロノロ更新なのに書きたい事はいっぱい、なのにお話が纏まらない！のでお時間を頂いています。地道に更新しますのでどうかよろしくお願いします🎵 (2023年4月25日 0時) (レス) id: bcb7f3d2b3 (このIDを非表示/違反報告)
あんぱんはこしあん派(プロフ) - ホシくん頑張れ。。 (2023年4月24日 23時) (レス) id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蘭 | 作成日時：2022年11月5日 15時
