492.バーノン ページ42
『うわ』
朝なのか昼なのか分からないけど、外が明るくて目が覚めて。
お腹が空いたから部屋から出た。
寝癖がすごいであろう髪を押さえつけながらリビングに入ると、冷蔵庫を開けたままじっと動かないAが居た。
「どうしたの」
後ろに回って手を伸ばして、冷蔵庫からミルクを取り出す。
『いちごジャムがない』
すごく深刻な悩みの様だ。
ゆっくり振り返ったAの眉間には皺が寄っている。
最近ずっとこんな顔だったけど、今日はオフだからなのかそんな表情でも明るさがある気がする。
コップに注いだミルクを飲みながら、ずっと目が合う。
『食べたかったの』
視線から圧を感じるほどに。
チラリと視線を動かせば、トースターは開きっぱなしで
これから食パンを焼こうとしたのだろうかパンが用意されている。
「偉いじゃん、食べようとしてたんだ」
『うん』
シンクにコップを置いて、時計を見上げる。
13時だった。
『でもジャムがないの』
俺にそう訴えるAが可愛い。
「買いに行こう」
『いいの？』
「いいのって…一緒に行きたかったでしょ？」
『へへ、うん。行きたかった』
「着替えるから少しだけ待ってて」
『待ってる！』
ぱあっと効果音がつきそうなくらい明るく笑って、
パタパタとキッチンを片付け出したA。
『お腹空いてきた！』
そんな声が聞こえて、とりあえずキャップを被った。
嬉しそうな声色を聞けば、自分のお腹も音を立てた。
用意を整えて、部屋を出たらそこでホシヒョンに会った。
「お、ヒョン。何してたの？」
「さっき起きてシャワーしてた。ボノナは？」
「買い物に行く。Aがいちごジャムが無いからパンが食べられないって。ヒョンもどう？」
あ。
言ってから気づいた。
最近のこの2人の様子を。
スングァンがどうしようか、と嘆いていたし
ディノがやたら怒ってたんだ。
目の前のヒョンはそれほど大きく無いけど、
真っ直ぐな瞳を一瞬見開いて。
あー、とかおー、とか言ってる。
「天気も良さそうだし行こうよ」
ぽりぽりと頬をかいて、髪をかきあげている目の前のヒョンを見つめる。
「…うん。そうする」
お？いいじゃん。
ヒョンのかなり肉が落ちた頬が緩んだ。
2人に何があったか知らないけど、
気まずいままより楽しい方がいいに決まってる。
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犬飼いたい(プロフ) - 待ってましたー！！ほしくん！！すにょくん！！！えんだああああああああーーーいやああああ〜•*¨*•.¸¸♬︎ (6月13日 21時) (
レス) @page49 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - piさん» 気がつけばこんなに時間がたち...お待たせしています。コメントへのお返事も遅くなり申し訳ありません！温かいお言葉が嬉しいです！ありがとうございました！終わり？終わりじゃないような…まだお話はありますのでまた読んで頂けると嬉しいです。 (6月13日 18時) (レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
pi - 更新嬉しすぎます！ずっと待ってましたー!らんさんのペースでまた更新していただけたらと思います！展開が楽しみ、、、、！ (2023年4月30日 23時) (レス) @page41 id: c3810fc1ba (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - あんぱんはこしあん派さん» わー待っていただきありがとうございます！ノロノロ更新なのに書きたい事はいっぱい、なのにお話が纏まらない！のでお時間を頂いています。地道に更新しますのでどうかよろしくお願いします🎵 (2023年4月25日 0時) (レス) id: bcb7f3d2b3 (このIDを非表示/違反報告)
あんぱんはこしあん派(プロフ) - ホシくん頑張れ。。 (2023年4月24日 23時) (レス) id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭 | 作成日時：2022年11月5日 15時
