475.ウォヌ2 ページ25
虚しかった。
ジュナもそう言っていたなと、シーツの中でふと思った。
寝返りを打ち、寄り添ってくる柔らかい肌がひどく不快だった。
Aじゃない。
結局、ただ、それだけだった。
ベッドサイドからメガネを探しだし、起き上がった。
シーツの衣擦れの音、時計の秒針の音、加湿器の音しかしない真夜中。
帰るには遅すぎる。
けれどここではろくに眠れそうにない。
ひどく体力を使ったはずなのに、
満たされていないとこうも違うのか。
隣で眠るのは何度かこうして寝るようになった相手。
特に情もなく、それだけの相手。
眠るその横顔を一瞥する。
その人の肩からずれ落ちているシーツを、そっと掛け直した。
Aに触れるのをやめた。
それだけの事。
それだけの事が辛かった。
胸が苦しくて、喉が詰まりそうで。
笑っていてくれたらそれで良かった。
隣に変わらずに立てる事も幸せだった。
俺を呼び、笑い、これまでのように触れて。
ステージに共に立ち、一緒に輝いて行けたら。
ずっとそばに居られる。
そう思っていたのに。
ホシを愛おしそうに呼び、ホシが大好きだと言わんばかりにAを抱きしめキスをする。
その日、それを見た俺は突然涙が滲むのを感じて
慌ててそこから離れた。
離れなきゃいけなかった。
初めてじゃなかった。
こんなの。
分かってた事だったのに。
2人が幸せならいいじゃないか。
そう思ってたはずなのに。
テレビ局の中なのに、走った。
人の居ない方へ。逃げた。
出口を探した。
出口なんてあるはずもないのに。
あるとしたらそれは、Aだから。
そこで出会った。
きっと、どこかのアイドル。
長い黒髪が揺れていた。
なんだか辛そうで、俺に気がついた時
唇を噛み締めて慌てて取り繕うように微笑んだ。
…なぜだかその笑顔が可愛いと思った。
Aと比べないように。
Aと違うところを探せばキリが無いから。
同じところを探すようにその身体に触れた。
同じところなんて無かった。
始まる前も終わった後も、俺がAへ思う気持ちだけが同じだった。
綺麗だと思ったその笑顔も、
翌日にAが笑えば比べようが無かった。
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犬飼いたい(プロフ) - 待ってましたー！！ほしくん！！すにょくん！！！えんだああああああああーーーいやああああ〜•*¨*•.¸¸♬︎ (6月13日 21時) (
レス) @page49 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - piさん» 気がつけばこんなに時間がたち...お待たせしています。コメントへのお返事も遅くなり申し訳ありません！温かいお言葉が嬉しいです！ありがとうございました！終わり？終わりじゃないような…まだお話はありますのでまた読んで頂けると嬉しいです。 (6月13日 18時) (レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
pi - 更新嬉しすぎます！ずっと待ってましたー!らんさんのペースでまた更新していただけたらと思います！展開が楽しみ、、、、！ (2023年4月30日 23時) (レス) @page41 id: c3810fc1ba (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - あんぱんはこしあん派さん» わー待っていただきありがとうございます！ノロノロ更新なのに書きたい事はいっぱい、なのにお話が纏まらない！のでお時間を頂いています。地道に更新しますのでどうかよろしくお願いします🎵 (2023年4月25日 0時) (レス) id: bcb7f3d2b3 (このIDを非表示/違反報告)
あんぱんはこしあん派(プロフ) - ホシくん頑張れ。。 (2023年4月24日 23時) (レス) id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭 | 作成日時：2022年11月5日 15時
