462. ページ12
『…みんなでご飯食べてたの。そしたらホシオッパが普段飲まないのに、撮影みたいにいっぱい飲んだの』
「うん。それで?」
Aは上半身を起こして、うつ伏せになりAの髪に触れていた俺の手を取って指を絡めた。
『…わかるでしょ?オッパ酔っ払っちゃって』
『それで、Aがスンチョリオッパに甘えすぎだー!って言って、くっついちゃだめだって何回も言ったの。だからAはスンチョリオッパにそんなに甘えてないもんって言って…』
『それでみんなAがパボだって言ったの』
眉を下げて、悲しそうにそう話すA。
『だからもう知らない、嫌い!って言って1人で戻ってきたの』
「1人で!?」
『タクシー乗ったもん』
「そういう問題じゃないだろ」
『だって早くスンチョリオッパに会いたかったんだもん!』
Aはとうとう起き上がり、ベッドの上で膝を抱えた。
『…何してもダメ、Aはこうしないといけない、ってそればっかり…それがAの為なのは分かってる。だけどAだって…やりたいことある』
みるみるうちにその大きな瞳に涙が滲んだのが分かった。
『オッパに甘えるのもだめなの?』
目を擦るその姿がやっぱり可愛くて、心の底から愛おしくて。
泣きそうなAが目の前にいるのに、俺は笑みが止まらなくて、同じように体を起こした俺はAの頬に触れた。
「いいに決まってる」
『うぅー』
声をあげてポロポロ泣き出したA。
「みんなお前が好きだから、嫉妬したんだよ。俺だってその気持ち分かるから」
Aの前髪をかき上げて、おでこに唇で軽く触れた。
「A、お前も昨日飲んだな?」
腫れぼったい目は泣いたから、だけじゃなさそうだ。
『飲んだぁ』
「酔っ払い同士は喧嘩にならないから、気にするなよ」
よしよしと背中をぽんぽんと叩き、小さい子どもをあやすようにして抱きしめる。
「オッパは嬉しいけどな?Aがそんなに俺のこと好きだなんて」
『好きだもん。大好き』
なんかもう。
可愛くて、愛おしくて。
Aに見えないように、赤くなった顔を隠した。
617人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
犬飼いたい(プロフ) - 待ってましたー!!ほしくん!!すにょくん!!!えんだああああああああーーーいやああああ〜•*¨*•.¸¸♬︎ (6月13日 21時) (レス) @page49 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - piさん» 気がつけばこんなに時間がたち...お待たせしています。コメントへのお返事も遅くなり申し訳ありません!温かいお言葉が嬉しいです!ありがとうございました!終わり?終わりじゃないような…まだお話はありますのでまた読んで頂けると嬉しいです。 (6月13日 18時) (レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
pi - 更新嬉しすぎます!ずっと待ってましたー!らんさんのペースでまた更新していただけたらと思います!展開が楽しみ、、、、! (2023年4月30日 23時) (レス) @page41 id: c3810fc1ba (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - あんぱんはこしあん派さん» わー待っていただきありがとうございます!ノロノロ更新なのに書きたい事はいっぱい、なのにお話が纏まらない!のでお時間を頂いています。地道に更新しますのでどうかよろしくお願いします🎵 (2023年4月25日 0時) (レス) id: bcb7f3d2b3 (このIDを非表示/違反報告)
あんぱんはこしあん派(プロフ) - ホシくん頑張れ。。 (2023年4月24日 23時) (レス) id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蘭 | 作成日時:2022年11月5日 15時