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452. ページ2

「ん……」


寝返りを打つとベッドが少し軋んだ。

滑らかな素肌は白いシーツで包まれている。

目を差す光は眩しくて、薄く片目を開けた。

すぐ隣で眠るA。

けれど俺とAの間には隙間ができてしまっていた。

背を向けて眠るAの体を背後から抱きしめる。
こうすればぴったりくっついて、隙間なんてできないから。

柔らかい、そして白い背中が綺麗だった。

ふと、チリッとした痛みが腕に走る。


「…起きてるの」


俺の腕に唇を寄せているAに声をかける。


『起きてるよ』

「ふふ、くすぐったい」


腕を舐めはじめたAもクスクス笑っている。


『オッパぁ、あのね』


声が少し掠れている気がする。
昨日あれだけ鳴けば当然か…
そんなAのうなじですら愛おしくて、顔を擦り寄せた。

Aは今度は俺の手の甲にキスを落としながら言う。


『ここ、噛んでもいい?』


そう言って、手の甲から腕にかけて浮き出ている血管を唇でなぞる。


Aはくるりと振り返り、まるで寝起きだとは思えない綺麗な顔で俺を見つめている。

俺を見つめたまま、Aは右手を持ち上げて俺の手を舐めた。



その舌の動きや、Aの表情が堪らない。

その小さな口で俺に噛み付く姿は…

さっき目が覚めたばかりなのに。

俺の理性をぶっ飛ばした。





「あー可愛い」

『ん?』

「まじで可愛い」

『なんのこと?」

「決まってるだろAのこと」

『えへへ、オッパこそ可愛いよ』

「あー、なんでこんな可愛いんだ」

『やめて、恥ずかしい』

「何回も言う。当たり前だろ」

「こんなに可愛いAが俺の彼女だなんて…」

『こんなにかっこいいオッパがAの彼氏だなんて…』

「ふっ、俺の真似?言うことまで可愛い」

『オッパぁ。愛してる』

「やめて…これ以上俺をどうするつもりなんだよ」

『食べちゃう!』

「あんで、あんで!」

『オッパ美味しそう〜』

「可愛すぎる…俺がAを食べたいのに」

『あーん』

「あはははっ、ほんとにまた噛むなって」

『やだ。いっぱい食べちゃう』

「…そんな事言うなら。我慢するのやめるわ」

『やだぁ!もう立てないもん』

「それ、誰のせいだ?」

『オッパでしょ』

「違う。Aがこんなに俺を煽るから」

453.→←451.前回からの続き



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犬飼いたい(プロフ) - 待ってましたー!!ほしくん!!すにょくん!!!えんだああああああああーーーいやああああ〜•*¨*•.¸¸♬︎ (6月13日 21時) (レス) @page49 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - piさん» 気がつけばこんなに時間がたち...お待たせしています。コメントへのお返事も遅くなり申し訳ありません!温かいお言葉が嬉しいです!ありがとうございました!終わり?終わりじゃないような…まだお話はありますのでまた読んで頂けると嬉しいです。 (6月13日 18時) (レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
pi - 更新嬉しすぎます!ずっと待ってましたー!らんさんのペースでまた更新していただけたらと思います!展開が楽しみ、、、、! (2023年4月30日 23時) (レス) @page41 id: c3810fc1ba (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - あんぱんはこしあん派さん» わー待っていただきありがとうございます!ノロノロ更新なのに書きたい事はいっぱい、なのにお話が纏まらない!のでお時間を頂いています。地道に更新しますのでどうかよろしくお願いします🎵 (2023年4月25日 0時) (レス) id: bcb7f3d2b3 (このIDを非表示/違反報告)
あんぱんはこしあん派(プロフ) - ホシくん頑張れ。。 (2023年4月24日 23時) (レス) id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年11月5日 15時

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