368.影 スンチョル ページ18
その日は朝から嫌な予感がしていた。
なぜこんなに胸がざわつくのか分からなくて。
だけど喉がヒリヒリと痛んで、頭がズキズキと重たかった。
雨が降るのかなと空を見上げてみたりもしたけど、
空は俺の心とは正反対に晴れ渡っていた。
ハードなスケジュールの毎日で。
ダンスレッスンにレコーディング、色々な撮影が続いていたから
神経質になってしまっているのだと、諦めるようにため息をついて。
迎えの車に乗り込んだ。
今日はコンサートに向けてスタッフの方とのミーティングだった。
メンバー達と事務所に集るようになっていた。
宿舎を出たのはみんなバラバラだったから、
俺は事務所にマネヒョンと向かった。
それから会議室へ向かう。
その会議室の中でAは、ジョシュアと隣り合って座り、スマホを見つめて笑っている。
Aは部屋に入ってきた俺に気がついてにっこりと笑った。
手を振る姿は小動物っぽい。可愛い。
ぐるりと部屋を見渡せば、和やかな雰囲気のメンバー達。
それに慣れ親しんだいつものスタッフさんが多くて。
また俺たちの新たな物語が始まるのだという期待が膨らみ、
さっきまでの重い気持ちが嘘のように軽くなった。
……はずだった。
「こんにちは！はじめまして。メイクスタッフのキムソヨンです」
深々とお辞儀をして俺たちを見つめたその人に、
鳥肌が立った。
今朝からの嫌な予感はこれだったのだと、
誰にもバレないように椅子の下で手を握った。
「…気持ち悪い」
耳元で小さく囁くジョンハン。
……チラリと隣に視線を送れば、顔を顰めたジョンハンと目が合って。
Aの隣に座るジョシュアとも目が合った。
コホン、と小さく咳払いをして小さく頷く。
ジョンハナとジョシュアも気づいている。
この女が何をしにここに来たのかを。
一見すると綺麗な女性だ。
黒髪で髪が長い。
身長も高く、色白で目元もクールな感じ。
だけど、その目は獲物を捕らえたようにほくそ笑んでいて。
にっこり笑っているはずなのに、笑えない。
心から笑っているわけではないのが一目でわかって。
ひどく不快だった。
その人の目がさっきからずっと、
ホシとAを追っているのにも気が付いた。
机を挟んで向かい合うホシとAは、
ざわめきの戻った室内で熱心に話しをしていて。
全くそれには気づいていない。
挙句、愛嬌合戦を始めたようで、周りのメンバー達がスマホを掲げて動画を撮って笑った。
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らん(プロフ) - 赤福食べたいさん» わー！お返事遅くなり申し訳ありません！クプチュセンイルに貴重なコメントありがとうございます！！ホシくんのビジュアル、ワールドツアーで炸裂してますね♡こちらこそ、ホランへです。ありがとうございます！ (2022年8月14日 0時) (
レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
赤福食べたい(プロフ) - 更新待ってましたーーー(T^T) ホシ氏とのキュンキュン話、ありがとうございます！！尊いー！！らんさん、いつもホランへ(*´˘`*)♡ (2022年8月8日 16時) (レス) @page50 id: ae3f32f87f (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - みきさん» わぁ…コメントありがとうございます！がっかりさせた涙ではないといいのですが…また読んでいただけると嬉しいです。 (2022年7月23日 23時) (レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - 赤福食べたいさん» わぁ！気づかずすみませんでした！koroさんだったんですね！いつも読んでいただいてありがとうございます(;_;)ホシくんかっこよさ大爆発してますね♡ (2022年7月23日 23時) (レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
みき - 涙が止まりません！ (2022年7月18日 23時) (レス) @page38 id: c80eb59dcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭 | 作成日時：2022年7月1日 22時
