398.宿舎にて ページ48
「寝たら？」
『寝ない』
「また明日にしたら？」
『待ってる』
「でももう遅いよ」
『やだ』
「また倒れるよ」
『倒れない』
「A」
『…やぁだぁ。チャニ！』
頑なにリビングから離れず、ソファに齧り付くようにしていたAだがディノが痺れをきらして、その体を持ち上げた。
その身体の軽さにディノは、一瞬胸がギュッと苦しくなった。
散々泣きじゃくった後バスルームに押し込まれたAは、シャワーを済ませて。
それからスンチョル達を待つと、リビングから離れなかった。
初めは付き合っていた他のメンバー達も、ディノに促されそれぞれ部屋に戻っていた。
(スングァンは拗ねた)
ウジは部屋には戻らず作業室に向かった。
玄関に向かう時には、労うようにディノの肩をたたいて、それからAにはデコピンをくらわせて行った。
クスクス笑うA。
ふわふわとした甘い香りが漂って、ディノも思わず笑った。
Aが笑うだけで、どうしてこんなに温かくなるんだろうか。
ここしばらく笑うことのなかったAを思い出すと、苦しくて悲しかった。
だから手の届くこの距離で笑うAが愛おしかった。
Aはディノの腕の中で、唇を尖らせた。
『…オッパ達…Aの事で事務所に行ってくれてるんでしょ…先に寝れないよ』
その気持ちがディノにはよく分かったし、拗ねたようなAが可愛くて顔がにやけた。
もうここで、こうやって笑ってくれるだけで幸せなのに。
ヒョン達を気遣うAは、やっぱりAだ。
１つ息を吐き出してそれを誤魔化して、そっとソファにAを下ろした。
「分かった」
『チャニ！ありがと！』
離れようとしたディノの頬に１つキスをして、ぎゅっと抱きついたA。
ディノはぽかんとして頬に触れた後、嬉しそうに笑った。
Aを抱きしめる自分の手を見つめる。
ほんとに…こいつは…
そういえば、しばらくろくに触れていなかったんだと、ふと思った。
「ヤーー！」
その時リビングのドアがパッと開いて、目を真っ赤にさせたホシが叫びながら飛び込んできた。
『…オッパ！』
Aが声を弾ませてそう呼んだ時にはすでにAはホシの腕の中で。
ディノはさっと危険を回避する為に、2歩ほど下がっていた。
「A！A！A！！」
ホシが何度もAの名前を呼びながら、ぎゅっとぎゅっと抱きしめる。
『オッパ…おかえりなさい』
「ただいま！会いたかった。ほんっとに会いたかった」
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らん(プロフ) - 赤福食べたいさん» わー！お返事遅くなり申し訳ありません！クプチュセンイルに貴重なコメントありがとうございます！！ホシくんのビジュアル、ワールドツアーで炸裂してますね♡こちらこそ、ホランへです。ありがとうございます！ (2022年8月14日 0時) (
レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
赤福食べたい(プロフ) - 更新待ってましたーーー(T^T) ホシ氏とのキュンキュン話、ありがとうございます！！尊いー！！らんさん、いつもホランへ(*´˘`*)♡ (2022年8月8日 16時) (レス) @page50 id: ae3f32f87f (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - みきさん» わぁ…コメントありがとうございます！がっかりさせた涙ではないといいのですが…また読んでいただけると嬉しいです。 (2022年7月23日 23時) (レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - 赤福食べたいさん» わぁ！気づかずすみませんでした！koroさんだったんですね！いつも読んでいただいてありがとうございます(;_;)ホシくんかっこよさ大爆発してますね♡ (2022年7月23日 23時) (レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
みき - 涙が止まりません！ (2022年7月18日 23時) (レス) @page38 id: c80eb59dcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭 | 作成日時：2022年7月1日 22時
