393.追放 ページ43
「どうしてあなたがここへ呼び出されたか、わかりますよね？」
事務所の中にある重厚な会議室。
そこへ呼び出されたのは、キムソヨンだった。
楕円形に並べられているテーブルの先には、社長が座り、その隣にはSEVENTEENのマネージャーが立っている。
広すぎるここでは不釣り合いなほど、そこはシンと静まり返っている。
窓の外は陽が傾きかけてオレンジで溢れている。なのに、ここにはその光は届いていないようだ。
音もなく扉が閉まったのが、足元への振動で微かに分かった。
背中に嫌な汗が流れた。
社長は、テーブルの上のパソコンをカチャカチャと操作する。
そして、大きな革張りの椅子にぐっと持たれかった。
冷たい瞳のマネージャーとは裏腹に、社長はにこにこと優しく微笑んでいる。黒いメガネを押し上げて、じっとキムソヨンを見つめる眼差しには、けれど感情がなかった。
「聞こえませんでしたか？あなたがなぜここに呼び出されているのか」
キムソヨンはマネージャーをじっと見つめた。
それから社長も。
「…もしかしてSEVENTEENのメンバーの事ですか？」
「そうですね。彼らの事です」
「あぁ。とても楽しくお仕事させていただいてます。本当に！楽しいです」
ニコニコと綺麗に微笑むキムソヨンに、驚きを隠せないのはマネージャーだった。
顔を顰めて社長を一瞥し、またキムソヨンに顔を向けた。
「そうですか。…ただ、あなたが楽しいのは幸いな事ですが…僕がより大切なのはSEVENTEENなんです」
「あー…そうですか。所属のアイドルは大切ですよね。SEVENTEENって本当に最高ですから！」
社長の目が細くなり、テーブルに肘をついた。
「その最高のグループのメンバーの1人が心身共に不調になって、活動を休止せざるを得なくなったんです。Aの不調についてはご存じでしたか？」
「いいえ、知りません」
「…どうやら嫌がらせをされていたそうなんです。彼女はそれを隠していて、誰にも打ち明けなかった。なぜだか分かりますか？」
「さぁ、分かりません。それに…申し訳ないですが、興味もありません」
肩をすくめて両手を上げる仕草をするキムソヨン。
「嫌がらせをする本人を守りたかったそうです」
「…はい？」
真っ直ぐソヨンを見つめる社長の視線は先ほどからひどく冷たいものに変わった。
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らん(プロフ) - 赤福食べたいさん» わー！お返事遅くなり申し訳ありません！クプチュセンイルに貴重なコメントありがとうございます！！ホシくんのビジュアル、ワールドツアーで炸裂してますね♡こちらこそ、ホランへです。ありがとうございます！ (2022年8月14日 0時) (
レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
赤福食べたい(プロフ) - 更新待ってましたーーー(T^T) ホシ氏とのキュンキュン話、ありがとうございます！！尊いー！！らんさん、いつもホランへ(*´˘`*)♡ (2022年8月8日 16時) (レス) @page50 id: ae3f32f87f (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - みきさん» わぁ…コメントありがとうございます！がっかりさせた涙ではないといいのですが…また読んでいただけると嬉しいです。 (2022年7月23日 23時) (レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - 赤福食べたいさん» わぁ！気づかずすみませんでした！koroさんだったんですね！いつも読んでいただいてありがとうございます(;_;)ホシくんかっこよさ大爆発してますね♡ (2022年7月23日 23時) (レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
みき - 涙が止まりません！ (2022年7月18日 23時) (レス) @page38 id: c80eb59dcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭 | 作成日時：2022年7月1日 22時
