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『Aケーキ食べたい』
「…ケーキ？あぁ、今食べるの？」
『食べる！食べたかったもん』
「いや俺もなんだけど」
我慢したのはケーキではなくてAなんだけど…と肩を少し落としつつ。
ミンギュは冷蔵庫をまた開けた。
『美味しい！』
目を輝かせて、ケーキを頬張るAがたまらなく愛おしかった。
部屋の中はミンギュの入れたコーヒーの香りで満たされて、それにケーキの甘い香りも広がっている。
『オッパのも美味しい？』
「うん、ほら」
フォークにケーキを取り分けて、Aの口元に運ぶとまるで雛鳥のように喜んでパクッと食べた。
それからまた満面の笑みで微笑むから、ミンギュも同じように笑った。
『オッパも、はい』
Aが身を乗り出してフォークをミンギュに向けた。
フルーツとクリームがたっぷりのケーキ。
「Aはほんとケーキ好きだよな」
ミンギュも口を開けてAのケーキを味わう。
クスクス笑っていたAだったから、ミンギュの口の端にクリームが付いてしまった。
拭おうとしたミンギュだったが、Aが手を伸ばしたから自分の手を引っ込めた。
Aの手がミンギュの唇に触れて、少し付いたクリームを拭った。
Aは自分の指を口に運んだけれど、ミンギュがその手をガシッと掴んだ。
Aの細い手を掴んで、クリームのついた人差し指をミンギュは自分の口の中に入れた。
そしてぺろりとその指を舐めた。
『オッパ！』
Aは驚き、恥ずかしさで顔を赤くした。
「恥ずかしいの？」
まだAの指を口にくわえたまま、ミンギュがニヤッと笑った。
ぞくっとするような視線で見つめられて、Aは思わず視線を逸らした。
ざらりとした熱いミンギュの舌に舐めとられたクリームは、もう指に残っていなかった。
『もう、オッパ…』
Aの唇に触れるミンギュに、小さくAはつぶやいた。
「限界」
ダイニングテーブルの椅子で、2人は熱いキスを交わす。
ミンギュの黒髪に指を絡ませるA。
Aの顔に、体に触れるたび熱くなるミンギュ。
「ね、写真撮ってもいい？」
『…絶対に嫌だ』
余裕なんてないくせに。
冗談めかしてそういうミンギュの頬をAは強めにつねった。
「痛い」
突然ミンギュの雰囲気が変わって。
目を光らせて、唇を舐めながらAを見下ろすように見つめた。
重くて甘いキスが止まらなくて。
ミンギュの腕の中で、Aはまた顔を赤く染めた。
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らん(プロフ) - piさん» いつもコメントありがとうございます(;_;)リアルセブチちゃん達に魅了されて更新が滞っておりました。それでも見ていただいて嬉しいです。お礼を言うのはこちらの方です！ありがとうございます！！ (2022年6月1日 20時) (
レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
pi - 更新嬉しいです〜（ ｉ _ ｉ ）ディノちゃんとのやり取りの可愛さにニヤニヤしていましたが、最新のスンチョルさんの破壊力がやばすぎまして、らん様の書く紅一点ちゃんの振り幅にぶん回されております（？）本当にありがとうございます.......長文失礼しました.... (2022年5月31日 0時) (レス) @page41 id: 60c22372dc (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - piさん» お久しぶりです！お返事遅くなり申し訳ありません(/ _ ; )いつもありがとうございます♡♡スンチョルさんのキデキデが大好きで、言われてみたいセリフ盛りだくさんでキュンです。それがちょっとでも表現できていれば嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年4月16日 20時) (レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
pi - お久しぶりにコメントします！移行おめでとうございます！スンチョルさんエピめちゃくちゃ嬉しいです....；；ちょっとのすれ違い、、きゅんきゅん、いやぎゅんぎゅんしました、、、また更新楽しみにしてます！ (2022年4月13日 16時) (レス) @page18 id: 60c22372dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭 | 作成日時：2022年4月4日 17時
