316.スンチョル4 ページ16
あれから宿舎へ戻ったスンチョル達は、
洋服の入ったショッピングバックをいくつもそれぞれの部屋へ運び入れた。
スンチョルはAの服を見立て、
Aはスンチョルの服を見立てた。
今日は2人で出かけると前々から宣言していたのもあって、メンバー達は苦笑いをしつつも大人しい。
ホシは口を何度も開けて、けれど何も言わずに部屋に戻って行った。
シャワーを終えたAが髪をタオルドライしながら、スンチョルの部屋に入る。
先にシャワーを済ませていたスンチョル。
ベッドに仰向きに横になってスマホを触っている。
『オッパ、あのねこれ…』
「今日のカラット達、可愛かったな」
スンチョルの足元に腰掛けて何か言いかけていたAだったが、ちょうど同じタイミングでスンチョルも話し始めた。
『…カラット？可愛かったね』
「ふふっ、ほんとに可愛かったな」
思い出すように笑うスンチョル。
Aが前に出した手を静かに降ろしたことに気がついていない。
『オッパ』
「なに」
ぎしっとベッドが軋んで、Aがスンチョルに少し近づいた。
『カラットが他のアイドルをかっこいいって言ったら嫉妬する？』
「なんだよ、いきなり(笑)」
スマホを置いて、不思議そうな顔をするスンチョル。
『する？』
「んー。イケメンなアイドルは多いし、仕方ない気もするけど。…魅力の問題だよな？」
『なにそれ』
呆れたように笑うAこそ拗ねているようにも見える。
スンチョルは少し笑ってAの髪に触れた。
『じゃあAは？Aが他のアイドルをかっこいいって言ったら』
「…人それぞれみる目が違うからな？仕方ないんじゃない？」
『…そっか。そうだよね。BTSのオッパ達も、MONSTAXのオッパ達もかっこいいと思うもん』
「ふーん。…そうだな」
『Aはテヒョンイオッパが特にかっこいいと思うかな』
Aに触れていた手をパタリと降ろし、
だんだんと目つきの座ってきたスンチョルは、肩肘をついてAを見上げる。
Aは、さっきからぷいと違う方向を見つめていて。
表情が分からないが淡々と話し続ける。
「テヒョンイ？」
『うん』
「はぁ…A、何言ってんの？だめだなぁ？」
『…ヨンジュナもかっこいいよ』
一瞬静かになる室内。
Aはスンチョルを見ようともしないし、けれどスンチョルはずっとAを見つめている。
サッと部屋の空気が変わって、ピリピリとしたものになる。
「あ、そう。分かった」
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らん(プロフ) - piさん» いつもコメントありがとうございます(;_;)リアルセブチちゃん達に魅了されて更新が滞っておりました。それでも見ていただいて嬉しいです。お礼を言うのはこちらの方です！ありがとうございます！！ (2022年6月1日 20時) (
レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
pi - 更新嬉しいです〜（ ｉ _ ｉ ）ディノちゃんとのやり取りの可愛さにニヤニヤしていましたが、最新のスンチョルさんの破壊力がやばすぎまして、らん様の書く紅一点ちゃんの振り幅にぶん回されております（？）本当にありがとうございます.......長文失礼しました.... (2022年5月31日 0時) (レス) @page41 id: 60c22372dc (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - piさん» お久しぶりです！お返事遅くなり申し訳ありません(/ _ ; )いつもありがとうございます♡♡スンチョルさんのキデキデが大好きで、言われてみたいセリフ盛りだくさんでキュンです。それがちょっとでも表現できていれば嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年4月16日 20時) (レス) id: 7b16d9cf4f (このIDを非表示/違反報告)
pi - お久しぶりにコメントします！移行おめでとうございます！スンチョルさんエピめちゃくちゃ嬉しいです....；；ちょっとのすれ違い、、きゅんきゅん、いやぎゅんぎゅんしました、、、また更新楽しみにしてます！ (2022年4月13日 16時) (レス) @page18 id: 60c22372dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭 | 作成日時：2022年4月4日 17時
