死ヌマデ、愛しテ･･･？愛しテくれなきゃ――･･･【ヤンデレ】【名前変換オリジナル】

I love you 10 ページ11

昌太が、もしも。

あの時の、「男」だったなら。


“偶然起きたただの怪我”

と言い張るのも陵雅を庇っていると解釈できる。



ただ――

何故、陵雅が親友である昌太を傷つけるのかな？


そもそも被害に遭ったのはは私なのに。



「私だって考え事くらいするもん！！」

そうだよ。違う、陵雅じゃない。


「さて、帰りますか！」
私の言葉はことごとくスルーされた。

そうだな、と陵雅が返事をする。
「あんたらは、夫婦で帰りな！」

ちょ、
「「夫婦って！！」」


陵雅とハモる。

「ただの幼馴染み！」

えー？ と、真希はとぼけた。

「ま、いーや！帰ろ！」
今日の真希はよくスルーするな……、と苦笑した。

彼女と私たちは方向が違う。


だから門の前で別れ、私たちは二人で家路につく。


「あーもう！」

なんでこんなんと夫婦なのよ！！

と夕焼けの空に向かって叫ぶ。

「それは俺の台詞。」

彼は笑いながら私に向かって言った。


永遠に、あんな日が続けば良かったのに。

なのに、彼は、狂ってしまった。


いや、皆、狂ってしまったのかもしれない。

もちろん、私も。


もしかすると、もう





狂っているかも。

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