第一章*審神者 ページ3
「え?今神様何か言った?」
「いや言うてないぞ。あいつが言うたんじゃ」
「いやいや神様見てくださいよ。ここにいるのは私と神様と白い狐ぐらいで、」
「そちらの神様の言う通り、私めが言っております。私はこんのすけ。歴史を守る『時の政府』に所属する管狐の末端にございます。どうぞよろしくお願い致します。」
「狐が喋ったァ!!?」
神様と目を合わせ、そして声をかけてきた狐を見る。
そもそも夜の神社で大学生の女と神様(?)と狐が喋って大騒ぎしているなんて、お巡りさんに見つかったら通報ものだぞ。この場合捕まるのは私なのがムカつく。
「お久しぶりにございます。梳杉町の神社の神よ。」
「久しいのう。こんのすけ。して、Aに何用じゃ。」
「えっまさかの知り合い?」
「連絡もなしの参拝をお許しください。ですがA様にお願いがあって、ここにいるとの情報を得て参りました。」
スルーするの?スルーしちゃうのか!??
だけど狐……もといこんのすけの表情は俯いていて見えない分何だか落ち込んでいるような、悲しそうにしていた。
「愛城
戦争も、歴史修正主義者も、戦線離脱も、
審神者なんて言葉も知らない。聞いたことなんてない。
知らないのに、知らないのに。
「憧子おばちゃん、って?私の叔母に、何があったの?
怪我したの!?憧子おばちゃん、生きてるよね!!?」
大好きな優しい叔母である憧子おばちゃん。
親戚の集まりの時にしか会えない、優しいお姉さん。私と恋太郎も大好き。あと、ヒロ叔父さんもいるけど、あの人は……うん。
「ご安心ください。現在政府直属の病院にて療養中です。ですが、審神者としての職務継続が不可能、戦線離脱という政府からの勧告が下りました」
「そう、なの…よかった……」
「だがそれとAに何の関係が?」
「そうですね。まずは審神者とは……」
矢継ぎ早に説明を受け、状況を把握すべく頭を必死に回して理解する。
憧子おばちゃんはその審神者として、刀剣男士って付喪神を顕現して戦って、歴史を守っていたと言うことを知った。
「そしてここからが本題です。愛城Aさん。憧子様に代わり貴方に引き継ぎの審神者として名前が上がりました。つきましては、これから政府に行って講習を受けてるもら__」
「駄目じゃ!!!!!!!!!」
私よりも先に神様が言ってしまった。
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プスメラウィッチ(プロフ) - 初めまして、続きの更新頑張って下さい。応援してます。 (4月29日 23時) (レス) @page12 id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
みさまるたろう - はじめまして‼︎ボクは個人的に脇差のみんなでわちゃわちゃしてて欲しいです……! (2月5日 0時) (レス) @page12 id: 1b4cf196fc (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - 坦々麺さん» 大倶利伽羅と縁側デート…!?そんな、そんなの可愛いじゃないですか!!!!!いつになるかは未定ですが、書きたいです!お楽しみにしていてください! (1月28日 23時) (レス) @page9 id: a986d97cd1 (このIDを非表示/違反報告)
坦々麺(プロフ) - すっごい好き…めちゃくちゃ好き…最高です…!!個人的に大倶利伽羅を追加してくれると嬉しいです。縁側に座って2人で猫ちゃんと戯れている姿が見たいッ! (1月28日 21時) (レス) @page7 id: 14a944a4f2 (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - こだぬきさん» ありがとうございます!彼氏候補が出るのをお楽しみにしていてくださいね〜! (1月28日 3時) (レス) id: a986d97cd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無音 | 作成日時:2024年1月27日 0時