第二章*決意 ページ12
「(何それ何それ何それ!!?俺達を喜ばせるためにわざわざ御守り、しかも恋愛成就のやつ買ったの!?可愛い!好き!!これ以上好きにさせるとかやばいでしょ!!?)」
「(俺たちを絆そうなんて微塵も思わず、ただ俺たちのことを思って買って来てくださった!そしてそのことを子供っぽいと恥じらっていらっしゃる!なんて、なんていじらしいお方なんだ……ッ!)
ええ、主が如何に本気であるか分かりました。主命とあらばこのへし切長谷部、二股だろうと主の恋人になります。」
「長谷部!?」
へし切さんはまだ鼻血が残る顔を腕で拭いながらそう答えた。私はというとへし切さんは鼻血出してても綺麗だなぁとぽかーんと見惚れていた。加州くんは口を開けて愕然として、へし切さんと私を交互に見つめていた。
「ほ、本当に?いいの長谷部!?お前俺と同じレベルで主の一番求めるタイプなんじゃないの!?」
「当たり前だ。俺は何であろうと主の一番であり続けることには変わりはない。二股なんてあり得ないと思っている。」
「だが俺はもう知ってしまった。このお方に愛される喜び、ときめき、そして幸せを。知ってしまったらもう元の生活になんて戻れない……
主とお付き合いできないことに比べれば、二股なんざ痛くも痒くもない!」
「へし切さん、」
「責任を持って最後の最後まで俺を愛してくださいね、主」
「は、はひ…!!」
チョコレートリキュールのように蕩けるような甘い笑顔は私には大人の味すぎる。おかげで呂律も回っていない。大人の男性の色っぽい可愛さをもろに受けて血反吐を吐きそうのを堪えながら加州くんの方を見る。
「俺、は」
「加州くん、私が言うことじゃないかと思うけど、正直な気持ちを教えてほしい。受け止める覚悟ならできてるから。」
「本音は?俺が付き合いたくないって言ったらどうなの?正直に言って?」
「無理だよおおおおお多分死にそういや死ぬ通り越して転生しちゃううううううう」
「流石主、生きる意志が強いですね」
「あーもう。なんか馬鹿らしくなってきちゃった」
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プスメラウィッチ(プロフ) - 初めまして、続きの更新頑張って下さい。応援してます。 (4月29日 23時) (レス) @page12 id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
みさまるたろう - はじめまして‼︎ボクは個人的に脇差のみんなでわちゃわちゃしてて欲しいです……! (2月5日 0時) (レス) @page12 id: 1b4cf196fc (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - 坦々麺さん» 大倶利伽羅と縁側デート…!?そんな、そんなの可愛いじゃないですか!!!!!いつになるかは未定ですが、書きたいです!お楽しみにしていてください! (1月28日 23時) (レス) @page9 id: a986d97cd1 (このIDを非表示/違反報告)
坦々麺(プロフ) - すっごい好き…めちゃくちゃ好き…最高です…!!個人的に大倶利伽羅を追加してくれると嬉しいです。縁側に座って2人で猫ちゃんと戯れている姿が見たいッ! (1月28日 21時) (レス) @page7 id: 14a944a4f2 (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - こだぬきさん» ありがとうございます!彼氏候補が出るのをお楽しみにしていてくださいね〜! (1月28日 3時) (レス) id: a986d97cd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無音 | 作成日時:2024年1月27日 0時