美容師さん、審神者始めました。【刀剣乱舞】

43*鬼ごっこ ページ43

『山姥切！いるのはわかってるよ。
早く出てきなさい！』



私は今無駄に広い本丸をジャージ姿で走り回っている。


審神者になって３週間。
Amasonでポチった大型の洗濯機二台が先程本丸に届いた。


ちなみに今日の遠征、出陣は山姥切以外が出てくれています。
だから彼は本丸にいるんです！




『おーい、どこに逃げたの!?
その[布]洗うから出てきなさーい』



ちくしょう･･人の体をしていても戦いが本望の刀剣男士。
走ったところで追い付くはずかない。


流石に｢洗濯するよ｣って言ってから30分捕まえるために走っているから疲れた･･･




刀剣男士に通じるのか･･･

廊下の真ん中に体育座りをして顔を伏せた。



『うぇぇん…なんで逃げるのよ。
山姥切は私が嫌いだから逃げるんだぁ…！』


自分でやってアホだと思う。




芝居がかった泣き真似をすること1分…

近づく人影、布擦れの音



｢わ、悪かった･･･
頼むから泣かないでくれ･･｣



勢いよくその体に抱き付かば驚いた声を上げている。
離さずに少しだけ意識して神力も込める。




｢おい、離せ･･!｣


『だーめ。離さない。
切り傷があるのに隠してる山姥切が悪い。』


｢･･っ！あれくらいなんてことはない。
はぁ･･頼むから無茶はしないでくれ。｣


『無茶ってあの時がフルパワーだっただけなの。
政府も皆も気にしすぎ。
ここに来て力の扱いも慣れてきてるんだから！』



布を深くかぶり俯くけど、気にせず洗濯室に連行します！




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