美容師さん、審神者始めました。【刀剣乱舞】

39*屈折した兄弟 ページ39

『馬って大きいけど、可愛いね。』


｢大将気を付けろよ。なめられるぜ･･っわ！
また舐めやがった･･｣




審神者になって早２週間。

なかなか刀剣男士は増えないけれど、最初に言った通りアットホームな本丸だと思っている……つもり。



『薬研君のことが大好きなんじゃないの。
もう終わるから顔洗っておいで？』


｢そうさせてもらうぜ･･｣



なんで私も内番をやっているかって？
みんなで暮らしているから当然かなって。


馬小屋の掃除を終え、畑仕事の子達を見に行くことに。




『小夜ちゃん、宗三さんお疲れさまです。』



呼び声に顔を上げてくれるも二人ともあまり心は開いてくれません。



｢終わりました。･･･晴れが続いてくれればよいのですが。｣


｢籠の中の鳥に畑仕事とは、貴女も歴代の主の上を行ったつもりですか･･･｣



小夜左文字と宗三左文字。

何だか山姥切以上に屈折していますが、内番も出陣も頑張ってくれています。



『小夜ちゃん、顔に土がついてますよ。…はい、取れた。

宗三さんはまたそう言うことを言う。
畑仕事は当番制だからですよ。』




今日は短刀達が出ていて静かな本丸。
お疲れの意を込めて、縁側で休憩をすることに。

タイミングよく、顔を洗いに行った薬研君も来て４人でお茶の時間。



『プリン作ってみたから食べてみて？』



小夜ちゃんにプリンとスプーンを渡し、それを凝視してから一口。
見せてくれた顔が嬉しそうで、見てるこっちも嬉しくなった。



来て数日経つけど、粟田口の子達と関わろうとしなくて少し気になっている。

山姥切にはそれぞれ性格がある…と言われましたが。



｢主さん、貴女は･･何故、刀を集めるのですか？｣



宗三さんの質問に、考える振りをして空を見上げた。




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