美容師さん、審神者始めました。【刀剣乱舞】

01*美容師サン ページ1

神橋(ｶﾐﾊｼ) A

20歳の新人美容師です。



オシャレが好きで、ネイルアートやメイクの勉強もしていて、いつかは自分の店を持ちたいって思っています。




そんなとき１本の電話が鳴り響いた＿＿＿





｢神橋 優子さんの娘さんでしょうか？
お母さんが交通事故で病院に運ばれました。｣




頭を鈍器で殴られたような衝撃が走った。



私の様子を見ていた店長に付き添われ病院に行けば、ベッドで横たわるお母さんの姿。




『お母…さん、今日は家で一緒にDVD見る約束してたでしょ？
帰ろう？ね？』



｢ごめ..んね。
Aに、母親らしい事..出来なかっ、た。

押し入れ、赤い..箱。きっと、Aを守ってくれる..から...｣




お母さんはそのまま瞳を閉じ、微笑みながら呼吸を止めた。



とても小さなお葬式が恙無く執り行われた。





女でひとつで育ててくれた大好きな母が死んでしまいました。

未婚で私を生んだ母は自分の実家からも勘当されていた為、私には親戚もいない。




一人が怖くて寂しくて泣いて居るとき、母の言葉を思い出し押し入れを開け、赤い箱を取り出した。





中からは短い真っ白な棒に金色の絵が描かれている...



『フタ？…え、ナイフ？』



開くとキレイな刃が出てきてそれが『短刀』であることに気付くのはもう少ししてからだった。



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