灯台下暗し【津田健次郎】

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収録も終わって片付けをしていると､津田さんの姿が見えた｡


「あの！津田さん！！」


少し大きめに声をはってみると､彼はひょいっとこちらを向いてくれた｡

その隣には櫻井さんもいらっしゃった｡


櫻井「おお！Aちゃん！お疲れ！！」

『櫻井さん！お疲れ様です！！』

櫻井「また一緒できて嬉しいよ｡」

『私もです！！』

櫻井「ああっ...ごめんな〜津田さんに用事やったね？」

『あっ...はい』


私は改めて津田さんに向き合う｡


『津田さん､先程はありがとうございました！』

津田「怪我なかった？」

『はい！全然大丈夫です！』

津田「あのさ...」


そう言うと津田さんは私の顔を覗くように見てきた｡


『あの...どうしましたか...？』

津田「いや...綺麗だなって思って｡」


その言葉に顔が急に暑くなったのが自分でも分かった｡


櫻井「津田さん､またナンパですか？」

津田「侵害やな？ナンパなんてしてないわ｡」

櫻井「津田さんが言うとナンパにしか聞こえないっす｡」

津田「そう？」

津田さんはハハっと笑った｡



津田「そういえば...お名前は？」

『手嶋Aです！』

津田「手嶋さん...か...」


少しだけ津田さんの顔が曇った気がしたが､
次の瞬間には津田さんの笑顔に戻ってた｡



津田「よろしくね...Aちゃん」

『こっ...こちらこそ！よろしくお願いします！』


そのまま津田さんと櫻井さんは談話しながら歩いていった｡




やっぱり不思議な人だ｡

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