プロローグ ページ1
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すべて無くなった。
天涯孤独になった少女は何の目的もなく歩いていた。
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「あの子これからどうする?」
「私のところじゃ引き取れないよ。」
「私だって無理わよ。」
周りの大人の目が...怖かった。
その場にいるのが耐えきれなかった。
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タイムリミットは餓死するまで。
少女はずっと歩く。
どうせ、拾ってくれる人なんてどこにも居ない。
こんな澱んで汚れてる少女なんて必要としてる人なんているわけが無い。
ドスッ
「いたっ...」
もう歩く気力も無くなってた。
もう無理だと思ったその時だった。
「.........?」
えっ...?
誰か分からなかったけど...声を掛けてくれた。
声は聞こえなかったけど...目の前には確かに人がいた。
その人は私を車に乗せると手当をしてくれた。
暫くすると、落ち着いたのか
声が聞こえるようになっていた。
「君は...どこから来たの?」
『...』
「名前は?」
『...A』
「Aちゃんか...いい名前だね!」
その人はただただ私に寄り添って話をしてくれた。
その眼差しは、怖く...無かった。
「もし何か事情があるなら...暫く私の家にいる?」
『...いいんですか?』
その人は「うん」と頷いた。
その人が、私の恩人になった。
そして、その人のおかげで私はかけがえのない人に出会うことになる。
これはそんな私と私の大切な人との
大人でちょっぴりビターな愛の物語。
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結依 - おはようございます(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません。。。 物語読みました。 物語完結になってますが。。。 続きが気になります。 (2月17日 10時) (レス) @page19 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
虚無 - 引き続いてないやんkw (5月7日 16時) (レス) @page19 id: 4a11fac183 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 続きが見たいです更新お願いします! (2022年9月3日 8時) (レス) @page19 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
福寿茶寮(プロフ) - これで完結ですか? (2021年11月4日 9時) (携帯から) (レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ra. | 作成日時:2018年3月10日 14時