【刀剣乱舞】引き抜かれ本丸 (ページ37)

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28話ページ37

主side『』

初期刀side「」

あれよあれよと日が進み、あっという間に見習いが来る日が来た。

刀剣達には事前に見習いがこの日から来るという通達はしてあり、連絡網に関しては問題は無い。

審神者はこんのすけにつけた小型カメラから、外の様子を伺っていた。

「本日からお世話になる見習いです。よろしくお願いします」

と、見習いは優雅にお辞儀をした。
長い黒髪はしっかり結ばれ、ややツリ目な瞳、唇には真っ赤な紅が塗られている。だがそれが彼女をよりしっかりと際立たせていた。服装なども特に乱れはない。

『服装、清潔感よし。』

「この本丸の初期刀、山姥切国広だ。」

迎えには初期刀を向かわせる。こんのすけは現在門上からカメラワークをしてもらっている。

「...あら？ここの審神者様はいらっしゃらないのですか？」

「主はかなり多忙な身だ、今はこの本丸にいない。主からは3週間よろしくと伝言を預かっている。」

「...そうですか」

見習いは少し顔を伏せる様な仕草をする。

「これから本丸の案内を行う。着いてこい。」

初期刀は見習いを連れ立って本丸内へと入っていく。
こんのすけはそれを追いかけて行った。

『ほえぇ、これは黒。』

『主、彼を投入するかい？』

『うん。ちょっと煽ってくる』