【刀剣乱舞】引き抜かれ本丸 (ページ35)

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26話ページ35

「この度は...ほんっとうに。うちの子達がすみませんでした！！」

審神者は少しのデジャヴと共に、最近よく謝られるなと思いながら本丸の門前に立って、頭を下げている審神者を見る。

『な、何事でしょうか？』

「その、ここの審神者さんはかなりの豪運だという噂がうちの本丸で話題に上がってて...。万事屋で何かありませんでしたか？」

『豪運...？かどうかはわかりませんが、万事屋...。もしかしてあの時の短刀たち、ですか？』

「それです！本当にごめんなさい！うちの1部の太刀が短刀達をせり立てて賭けをしていたらしくて...うちの短刀達が偶然その事を話していて要約認知ができたんです...。」

『いえ、あれは私が勝手に飴を選んだだけで...』

「選んでくださった飴なんですが...全部当たってたんです...」

えっ、まじ？というかあの飴当たり付きだったのか。
知らなかった、と審神者は思う反面、まためんどくさい事になったと内心思っていた。

「主、凄いね。」

今日の近侍である小夜が審神者をキラキラした目で見上げてくる。...そういえばあの時福引も...いやまさか。

『貴女方の刀剣は咎められるようなことはしていないと思います。私が保証するので、この話は終わりにしましょう。』

「でも...！」

『審神者様の気が済まないということでしたら、また一緒にお話する時間でいかがでしょう？連絡先を交換しませんか？』

審神者がそう言うと、彼女は感極まった顔をして何度も頭を下げた後、帰って行った。

...というか駄菓子とかで謝られるのも何だかな。という少し彼女の思考感が心配な審神者であった。