【刀剣乱舞】引き抜かれ本丸 (ページ21)

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13話ページ21

「主よ。一緒に茶でも飲まないか？」

『すみません。今仕事が立て込んでて...』

「はて？それはひと月前も同じ事を言っていなかったか？」

『気のせいですよ。この本丸は毎月仕事が多く入れられるので大変なんです。』

審神者は自分の部屋の前に立つ刀に怯えていた。

「鶯丸に誘われたのだが主もどうかと思ったのだが...。今日の茶請けは栗饅頭みたいだぞ」

要注意対象の1振り、三日月宗近にである。

『まjいや、忙しいので』

「そうか...」

そう言えばもうすぐ八つ時だったな..と思った審神者は
栗饅頭と聞いてきっと堀川国広の手作りできっと美味何だろうと思いつつ、ぐっと堪える。彼はお菓子系に最近ハマっているのだ。

三日月は少ししょぼんとした声音でそういい、後から三日月を探しに来た鶯丸に連れられて縁側へ戻って行った。

去り際に鶯丸が

「主には後から堀川が持って行くと言っていた。」

と三日月を宥めていた。

よっしゃぁ！と審神者は部屋の中でガッツポーズをし、事実また大量に来た書類を片付けに机へと向かったのだった。

「主さん！お待たせ！」

しばらくしていると堀川が元気に部屋に入ってくる。

「ﾊｯ...！くりまんじゅう！！」

「あー...えっと。お待ちかねの所すみません。栗饅頭は無くなってしまって...」

「...！？！？...ﾅｲ？」

「兄弟が...」

「よし今日という今日は許さん。」

「わーっ！変わりに、主さん専用に餡子餅を作ったのでそれで許してあげてください！」

「...堀川君に免じて許そう。」