性根が腐った。 ページ32
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｢……これは一体、何のつもりだ」
鶴丸国永の冷たい問いが、見習いの背中に降りかかる。
今にも刀を抜いて斬りかかりそうな彼の理性をつなぎ止めているのは、見習いの腕の中で気絶している審神者の姿であった。
何故彼女が気を失っているのか。
何故彼女の頭から血が流れているのか。
何故見習い如きが、彼女の事を愛おしそうに抱きしめているのか。
挙げ出したらキリがない程の疑問を持った男士達を一瞥した紫は、すぐに視線を縁へと移した。まるでお前らには興味が無いとでも言いたげな雰囲気に、山姥切国広は密かに鍔に親指をかけた。
性根の腐った女である。
自分で審神者を眠らせた後、態々彼女を抱えて大広間にやって来たのだ。朝餉の時間まであと少しという時刻に、刀剣男士が集まってないわけも無いのにも関わらず、この女はのうのうとやって来た。
早く殺さねば、とは思うものの。
戦闘に持込ればこちら側の有利かと思われがちだが、そんなことは決してない。彼等はこの本丸の弱点である審神者を捕られるいるのだ。変に動いて、彼女に傷のひとつでもつけてはならない。
｢……お辛いでしょうね」
紫の声が響く。
何がだ、とは誰も口にしなかった。
｢今私の事を殺したくて仕方ないでしょう？でもこんな近くに縁さんが居ては、流石の貴方達だって無闇矢鱈と動くことは出来ない。でも縁さんを私から引き剥がしたい。」
｢……分かっているなら話は早いな」
｢ええ、ええ、分かりますとも。
＿＿＿＿だって私も、縁さんの近くに居る貴方達が心底邪魔だったんですから」
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奏(プロフ) - 見習いそうきたかぁ…。最近読み始めたんですが面白くて一気に最新話まで読み切ってしまいました...！続きが楽しみです、更新待ってます！！！ (3月5日 13時) (
レス) id: 872e19f483 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 鶴丸ぅ…おま、お前…てぇてぇ過ぎるだろ!!!!(クソデカボイス)見習いさんがどう行動起こすのか楽しみです…!!更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (5月9日 21時) (レス) @page16 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：-naki-
| 作成日時：2023年4月28日 19時
