手。笑えない ページ4
誰かが政府と手を組んでこのようなことを巻き起こしているのか、それとも政府の独断で私に平和な日々を送らせんとしているのかは分からない。
どちらにせよ本丸の担当であり家族である良さんを介さずにやり取りしてくるこの感じからして、良い印象は抱けない。
『……何が起こるかは分かりませんが、一応対策はしておきましょう。一期さん、見習いさんが来ることを皆さんに伝えてくれませんか？』
｢承知しました。昼餉の時にでも伝えて回ります」
『ありがとうございます』
あ、なんか今のやり取り審神者っぽいな……
ここ数ヶ月で審神者らしくなれてきた自分の振る舞いに思わず苦笑いをもらしてから、やりっぱなしで終わっている本来の仕事に手を伸ばした。
その手を、布越しでも感じる暖かい体温に包まれて、ハ、と一期さんに視線を向ける。
｢縁殿、どうかご無理はなさらないでください。……貴女にもしもの事があったら、私は……っ」
まるで何かを訴えるように目を瞑り、祈るようにして私の手を自身の額に当てる一期さん。
自惚れだと笑ってもらっても構わないが、一期さんは誰よりも私の身を案じてくれているように思える……いや、真実がどうかは分からないけど。完全に予想ですけど！！
でもなんだか、一期さんのこういう思いは他の人とは度を超えている、ような。そんな気がして。
＿＿＿真っ直ぐに貴女が大切だと言われているような瞳や言動を見たら、そう思わざるを得ないのだ。
『……そういう場合が無いのが一番ですけど、もしもの時が訪れちゃったら、一期さんが助けてくださいね』
頼りにしてます！と彼の手を握り返せば、彼は一瞬目を見開いたあと、ふんわりと笑った。
｢……はい、必ず縁殿をお護り致します。」
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奏(プロフ) - 見習いそうきたかぁ…。最近読み始めたんですが面白くて一気に最新話まで読み切ってしまいました...！続きが楽しみです、更新待ってます！！！ (3月5日 13時) (
レス) id: 872e19f483 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 鶴丸ぅ…おま、お前…てぇてぇ過ぎるだろ!!!!(クソデカボイス)見習いさんがどう行動起こすのか楽しみです…!!更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (5月9日 21時) (レス) @page16 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：-naki-
| 作成日時：2023年4月28日 19時
