胸元。笑えない ページ21
って言われて何も考えずに寝たら夕餉の時刻だったって話ですよ。なんで？？？時を超越しすぎじゃない？？人体の不思議展に飾ってください私を……。
弾かれたように起き上がったであろう私に｢おはようございます」と微笑みかけたのは一期さんだった。そしてもう夕餉の時刻だと言うことを教えてくれたのも彼である。
｢あ、主様、どうして俯いて食べているんですか……？」
『それはね五虎退さん、皆さんに合わせる顔がないからですよ』
｢え、ええ…？」
戸惑うような五虎退さんの声を聞きつつ、小皿のたくあんを貪った。
午後の仕事に一切手をつけていないことは全員が知っているし、体調不良だなんて心配だ大丈夫だろうかみたいな目を向けられているのも分かる。
隣に座っている一期さんも余程私が気になるのか、度々箸を止めては私の様子を伺っているのが感じ取れた。
『(体調……正直、治った感じはしないんだけども。)』
上半身の中心。胸の部分だろうか。
モヤのようなものがこびり付いて離れない感じ。
違和感の部分をなぞる様に胸元に手を当て、そこに煌めくネックレスを見つめる。
……不思議と、これが原因だとは思わない。これを外そうという思考にすらならないし、むしろ離れて欲しくないとまで思ってしまう。
胸元に違和感が〜と言った後に、実はこのネックレス紫さんから頂いたんですよなんて言ったら確実にもぎ取られる。それだけは避けたい。付喪神様が物を粗末に扱う姿なんて見たくない。
さぁてどうしようか。
上手くやるにはどうすればいいか、悶々と考えている私に、射抜くような視線が向けられる。
＿＿＿＿逃げるなと言わんばかりの圧だ。怖すぎる。
『……敵いませんね、貴方には』
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奏(プロフ) - 見習いそうきたかぁ…。最近読み始めたんですが面白くて一気に最新話まで読み切ってしまいました...！続きが楽しみです、更新待ってます！！！ (3月5日 13時) (
レス) id: 872e19f483 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 鶴丸ぅ…おま、お前…てぇてぇ過ぎるだろ!!!!(クソデカボイス)見習いさんがどう行動起こすのか楽しみです…!!更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (5月9日 21時) (レス) @page16 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：-naki-
| 作成日時：2023年4月28日 19時
