《作り直し》仕事の邪魔すんな。

配達物２１個目 ページ23

ーー赤Aside


シロ:「うぅ…ﾊｯ！」

赤A:『悪い。』



シロが呻き声を上げ、バッと目を開けて起きた。

シロが俺を認識する前に即謝った。

俺からの突然の謝罪(ゴメンと思ってない)にシロは困惑していた。そりゃそうか。


樹状さんを心配して駆けつけたのに、首筋にチョップキメられて堕とされて、勢いよく起きたら謝られるんだからな。


…ん？俺が心の底から悪いと思うことなんてあると思うか？

ねぇよ。←

少なくとも今この状況では一切思ってねぇよ。←




シロ:「いや思ってくださいよ！！」

赤A:『あ゛？声に出てたか？』

樹状:「うん、バッチリね。(^^)」

シロ:「(今の『あ゛？』怖すぎですよ…。)」



そりゃあ悪かったな。まぁ思ってねぇけど。

腹一杯になったのか、チビスケ(乳酸菌)が俺の片足にくっついてきた。

それに反応したレセプターを見て、シロは納得したように「あぁ…」と声をもらした。

なんだ、こいつの行く場所知ってんのか。



赤A:『俺は仕事あるからチビスケのこと頼n』

乳酸菌:「にゅーー！！」

赤A:『たn』

乳酸菌:「にゅにゅぅーー！！！」

赤A:『だーーわかったよ！！最後まで連れてきゃあいいんだろ！連れてきゃ！！』



ヤケになってそう叫べば、「にゅう！」と両手をブンブン振って喜ぶ乳酸菌。


この俺が負けただと…。

善玉菌だから殴れねぇ…。



シロ:「じゃあ俺はこれで…。」

赤A:『待てや。』

シロ:「ぅぐっ…」



そそくさとこの場を離れようとしたシロの首根っこを掴む。



赤A:『俺さぁ、コイツが行く場所っつーの？知らねぇからさぁ、一緒に来てくんない？』



“逃さねぇ”の意を込めて力強く。

俺的に極上の笑みを見せることが出来た気がするんだが、シロにとっては悪魔以上の極悪非道の顔をしていたらしい。

後で知った。


…俺、笑顔上手ぇ筈なんだがな。←そういう問題じゃない

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誤字ってたよチクショウ。

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