《作り直し》仕事の邪魔すんな。

配達物１９個目 ページ21

ーー赤Aside


どいつもこいつも忙しそうだったから言おうにも言えない。

目の前を通った白血球に手を挙げて声を掛けたが、興奮しているのか気づかれなかった。

行き場のない手をプラプラと振っていたその時、俺はとんでもない事に気付いた。




赤A:『(あの細胞くん、感染細胞がいるとこと滅茶苦茶 近ぇじゃねえか！！！)』




あの細胞くんはシロとも仲がいい。
他人事じゃねぇ。

可愛い後輩(←白血球1146)のダチだ。
放っとける訳がない。

俺は急いで元来た道を引き返した。



♪♭♯♪♭♯♪♭♯



細胞くん:「うわあああ！！またコイツかよぉぉ！！！」

赤A:『いたっ、細胞くん！！』




全力疾走でこっちに向かって来たのはさっき飴をあげた細胞くん。

その背後には俺が気付かずに見逃しちまった感染細胞が追ってきていた。

思ったよりもギリギリのピンチだったな。




赤A:『細胞くん、伏せろ！！』

細胞くん:「うぇっ！？」



俺の言葉に反射でしゃがんだ細胞くんの上をスレスレで通るのはもちろん、足だ。

俺のな。ﾄﾞﾔｧ


名も知らん感染細胞は吹っ飛んでった。

あ、倒せてないからな？俺は抗体じゃないし。




細胞くん:「あ、彼奴はライノウイルスっていう風邪の代表的な菌らしいです！！」




マジかよ最悪。

逃げてぇ。コイツを連れて立ち去りたい。
でも絶対追いかけてくるだろ…。


どうしようか迷っていると、後ろから小さくﾋﾟﾝﾎﾟ-ﾝﾋﾟﾝﾎﾟ-ﾝと聞き覚えのある音が大量の足音とともに近づいて来た。

真っ先に思いついたのはあのダサい見た目のレセプターなるもの。

そっと振り向けば鬼の顔した抗体細胞達。
マクロファージさんだけが美しく微笑んでいる。

逆にそれが怖い。


マクロファージさんは鈍器を、白血球はナイフを、キラーＴ細胞は自慢の筋肉をそれぞれ振り回しながら近づいてくる。

待てや。ここにいる感染細胞はこの１人だけだぞ？来すぎだ。


♪♭♯♪♭♯♪♭♯


あのあと、あっさりと感染細胞は滅した。

しかし、駆けつけた人数が多過ぎて体当たりの連続で負傷者がでた。アホか。


俺が細胞くんのとこに駆けつけた後に丁度よく来た理由？


シク:「全速力で引き返すA先輩が見えたんで皆んなで来ました！」


らしい。

多くて５人で良くない？？



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深刻なネタ不足…頑張る。

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