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三十三話 ページ40

Nosaid

「…準備は整ったわ」

薄暗い部屋の中、目の前にいる者たちに少女が告げる。

「戦いなさい。そして、愛する者をあの魔の手から救いなさい」

そう言って少女は笑う。

聖母のように柔らかく、悪魔のような意思を隠して。

「出撃を命じます。目的は…仲間を取り戻すため」

そして。

あのしぶとい女を叩きのめすため____

その言葉は少女の胸の内にのみ留められ、代わりに少女の口をついたのはこの言葉。

「さぁ、存分に踊りなさい」

____私の可愛い刀達。

歓声が響き、彼らは敵地へと向かっていく。

各々の思いを胸に秘め、願いをかけて。


残された少女は楽しそうに笑う。


「たぁくさん苦しんでくださいね…先輩?」


少女が手にもつ鏡に写るのは。



幸せそうな本丸で、仲間と幸せそうに笑うかつてのこの本丸の主の少女。





(自分だけ幸せになるなんて)


(そんなの絶対に許さない)


(少女の言葉は誰にも届かず闇の中に溶けていった)

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ライラック - 薄桜鬼☆ハルハルさん» ご指摘ありがとうございます!直しました! (2018年5月5日 0時) (レス) id: 75a1a6830c (このIDを非表示/違反報告)
薄桜鬼☆ハルハル(プロフ) - 小説の説明書くところが、『とうらぷ』になってますよ。お話とっても面白いです!♪(v^_^)vv(^_^v)♪ (2018年3月17日 14時) (レス) id: 00eb0ae2ed (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - ライラックさん» ありがとう御座います! (2018年2月25日 23時) (レス) id: 07ba5613d8 (このIDを非表示/違反報告)
ライラック - 鈴音さん» わあぁ、ありがとうございます!何だかまとまりのない感じの文章だしいろんなとこ省きすぎだしうごめんねパッパぁぁあ(泣)と落ち込んでいたのでそう言っていただけると本当に嬉しいです…! (2018年2月25日 19時) (レス) id: 876020889d (このIDを非表示/違反報告)
ライラック - 夜月レナさん» 回答ありがとうございました!うちはノーカネヒラなんですよね…鶯丸さんがいるので出したい気持ちは山々なんですが、如何せん口調の方が…。申し訳ないですが、彼にはもう少し待っていてもらうことになりそうです…(泣) (2018年2月25日 19時) (レス) id: 876020889d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ライラック | 作成日時:2018年2月12日 16時

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