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石「主、少しいいかい」

どうぞー、という声を聞き届け執務室に足を踏み入れる。

「はいはい…って、石切丸さん!?大丈夫ですか寝てなくて!?」

私を見初め、慌てたようにいう主の言葉を遮って、深く頭を下げた。

石「すまなかった」

「へ?」

石「迷惑を、かけてしまって」

しばしの沈黙の後、小さな笑い声が響いた。

「なんだ、そんなことでしたか」

石「そんなことって…」

「私はこう見えても審神者の端くれですよ。皆の戦いをサポートするためにいるんです。迷惑なんてそんなことは全く思っていませんよ!」

屈託なく笑って、そしてふと真顔になる。

「…でも、少し、怖かったです。何故か、石切丸さんが、どこか、遠くに…いってしまいそうな…そんな…」

石「実際、連れていかれそうになったよ」

「え!?」

石「懐かしい面子がたくさんいた。私も、行かなければならないと。…でも」

そっと、彼女を抱きしめる。

「…えっ!?石切丸さん!?」

石「…聞こえたんだ。君の声。泣いてた。行かないでって」

だから。

石「戻ってこられた」

ありがとう。そう言うと、少女は優しく微笑んだ。

「…もう、ケガしないでくださいね。これは、主としてじゃなくて、仲間としてのお願いです」

石「あぁ。わかったよ」

そう答えると、主は満足げに笑った。









あの日の霊力よりも、よほど綺麗な優しい優しい笑みだった。







(もし、この先何があったとしても)



(この人は、この人だけは守りたい)



(私を呼び戻してくれた、たった一人の女の子)



(優しくて、ちょっと抜けていて、とても綺麗な)



(かけがえのない、私の主)

_________________________________¨




そう強く思った、これは彼の話。







…どうだったですかね?私石切丸さんが初期大太刀でありまして、本当に大好きなんですよ。

ただ、話としてまとめるとどうにも難しいですね、距離感と言うか…←

とりあえず、はじめての物語、石切丸さん編は完結です。こんな感じでちまちま他の子の話も書いていけたらなぁ、という感じです!


それでは、お付き合いくださりありがとうございましたー!

二十六話→←*



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ライラック - 薄桜鬼☆ハルハルさん» ご指摘ありがとうございます!直しました! (2018年5月5日 0時) (レス) id: 75a1a6830c (このIDを非表示/違反報告)
薄桜鬼☆ハルハル(プロフ) - 小説の説明書くところが、『とうらぷ』になってますよ。お話とっても面白いです!♪(v^_^)vv(^_^v)♪ (2018年3月17日 14時) (レス) id: 00eb0ae2ed (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - ライラックさん» ありがとう御座います! (2018年2月25日 23時) (レス) id: 07ba5613d8 (このIDを非表示/違反報告)
ライラック - 鈴音さん» わあぁ、ありがとうございます!何だかまとまりのない感じの文章だしいろんなとこ省きすぎだしうごめんねパッパぁぁあ(泣)と落ち込んでいたのでそう言っていただけると本当に嬉しいです…! (2018年2月25日 19時) (レス) id: 876020889d (このIDを非表示/違反報告)
ライラック - 夜月レナさん» 回答ありがとうございました!うちはノーカネヒラなんですよね…鶯丸さんがいるので出したい気持ちは山々なんですが、如何せん口調の方が…。申し訳ないですが、彼にはもう少し待っていてもらうことになりそうです…(泣) (2018年2月25日 19時) (レス) id: 876020889d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ライラック | 作成日時:2018年2月12日 16時

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