二十二話 ページ24
こぼれ出る言葉はまるで呪いだった。
真綿で首を閉められているかのような、そんな感覚。
心「あなたは、賭けたんですよね」
そしてその言葉は、私の核心に突き刺さる。
心「彼らを傷つけないようにするにはどうしたらいいか。考えて考えてあなたは賭けにでた。何も言わないという賭けに」
「…………」
心「あなたはそんなことしないって、誰かが言ってくれるかどうか、それに賭けた」
けれど、結局。
心「誰も助けてくれなかった。あなたは賭けに負けたんですよ。先輩?」
「…何が、望みなの」
出した言葉は情けなくも震えていた。
心「望み?心外ですね。まるで私が悪いことしたみたいじゃないですか。…賭けは先輩の自業自得ですし、私はただ皆と仲良くしただけですよ?そしてその結果、私の方を皆信頼した。それだけのことです」
くすくすと彼女が楽しそうに言う。
心「…私に、楽しい居場所をください」
それは宣告。それは決定。
だって。
心「あなたの大好きな彼らは、溶かした時どんな風に消えていくんですかねぇ?」
そう言って、悪魔みたいに彼女が笑っているのだから。
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ライラック - 薄桜鬼☆ハルハルさん» ご指摘ありがとうございます!直しました! (2018年5月5日 0時) (レス) id: 75a1a6830c (このIDを非表示/違反報告)
薄桜鬼☆ハルハル(プロフ) - 小説の説明書くところが、『とうらぷ』になってますよ。お話とっても面白いです!♪(v^_^)vv(^_^v)♪ (2018年3月17日 14時) (レス) id: 00eb0ae2ed (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - ライラックさん» ありがとう御座います! (2018年2月25日 23時) (レス) id: 07ba5613d8 (このIDを非表示/違反報告)
ライラック - 鈴音さん» わあぁ、ありがとうございます!何だかまとまりのない感じの文章だしいろんなとこ省きすぎだしうごめんねパッパぁぁあ(泣)と落ち込んでいたのでそう言っていただけると本当に嬉しいです…! (2018年2月25日 19時) (レス) id: 876020889d (このIDを非表示/違反報告)
ライラック - 夜月レナさん» 回答ありがとうございました!うちはノーカネヒラなんですよね…鶯丸さんがいるので出したい気持ちは山々なんですが、如何せん口調の方が…。申し訳ないですが、彼にはもう少し待っていてもらうことになりそうです…(泣) (2018年2月25日 19時) (レス) id: 876020889d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ライラック | 作成日時:2018年2月12日 16時