四十八話 ページ21
外に連れ出してもらい準備を始める。
俺一人だと限界があるので手伝ってもらいながらね。
地面に石切丸に用意してもらった蝋燭を等間隔でたてていく。
万事屋で購入した手持ち花火。
俺の知っているような色とりどりの火薬が爆ぜるのかはやってみないとわからないが、まあなんとかなるだろう。
「花火は炎を使う。火が飛び出る。恐怖があるやつは下がっていてくれ！気分が悪くなったらすぐ言えよ！」
危ないから相手に向けるな、自分に向けるな、1人1本づつ！
と、注意を促してからせーので花火の火薬部分に着火させる。
するとどうだろうか。若干の色の誤差が綺麗に咲き誇った。
花火が皆を照らし輝かせる。
日頃から綺麗なみんなの瞳もなおのこと輝きが増し宝石のようにみえた。
こぼれ落ちそうな笑みもその輝きを助長させた要因だろう。
「みっちゃんはみたことあるよな？どうよ、久しぶりの花火は？」
「そうだね、政宗公と見たことあるよ。うん、綺麗だ」
諸説あるが、花火を初めて見たのは伊達政宗だと言われているらしい。
みんなの歓声をBGMに、隣を見上げると目を細め花火に見入っているみっちゃんが視界に入る。
当時を懐かしんでいるのかもしれない。その表情はとても優しかった。
少しだけ身体を前に倒し、みっちゃんの隣を覗き込む。
そこに居るのは大倶利伽羅。
大倶利伽羅は物思いに耽っているようにも感じられる佇まいでそこに立っていた。
「たまには馴れ合って皆で花火も粋だろ？」
ちらりとこちらを見やった大倶利伽羅だったが、何も言わず花火に目線を戻した。
しかしその目元がいつもより優しく見えたのは気の所為ではないと思う。
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Rin(プロフ) - とても面白くて初めから一気に読んでしまいました！陸奥守推しなので沢山出てきて嬉しいです！！作者様のお体に障らぬ程度に更新頑張ってください！ (10月20日 10時) (
レス) @page22 id: 69e1849e37 (このIDを非表示/違反報告)
リンデンバウム - 凄く、面白かったです！ 終わってしまって残念だけど、楽しませていただきました！ありがとうございました！ (2018年4月3日 1時) (レス) id: f45b803d55 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 車椅子設定が自分も乗ったことあるので親近感がわきました！次郎ちゃんに押されたらと思うとちょっと怖いですw更新御待ちしております！ (2016年10月18日 14時) (レス) id: ac7f4ba26a (このIDを非表示/違反報告)
ＵＰ - 弥太郎さん» コメント、閲覧、ありがとうございます！お待たせしましたっ (2016年5月1日 20時) (レス) id: 67fe33daae (このIDを非表示/違反報告)
弥太郎(プロフ) - とても面白かったです！更新待ってます^^* (2016年3月24日 23時) (レス) id: fbc2f30c6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：UP | 作成日時：2016年1月26日 21時
