四十四話 ページ17
「本丸内もなかなかだったが…やはり外は桁違いだな…」
「ほんと暑いよねー」
がたがたと車体を揺らし、舗装されていない道中をまんばちゃんと堀川くんを連れて歩く。
正確には連れて行ってもらってる側だけど。
「やっぱり布置いてきたらよかったのに。今からでも取るか？」
夏の景趣にしてから暫くが経つが、やはり日本特有の、体にまとわりつく暑さには耐え難いようだ。
肌を刺す陽は遠慮を知らない。
「…とらない。絶対にだ」
万事屋へ向かう最中、そんな話を繰り広げていれば、まんばちゃんの布を奪取できるかもしれない好機に恵まれた。
まあ、秒で機は去っていったが…。
暑いと言いつつ、布を頑なに撮ろうとしないまんばちゃんの姿勢を俺は見習いたいな。
確固たる意思で己の信念を貫くその精神。とてもかっこいいじゃないか！
「なんでもいいけど兄弟、熱中症にだけは気をつけてね。倒れちゃうよ？」
車椅子を押しているまんばちゃんの邪魔にならない程度に顔を覗き込んだ堀川くんが、手でぱたぱたとまんばちゃんを扇いでいるのがなんとなく背中越しに伝わってきた。
布のおかげで俺らより直射日光を防げているかもしれないが、その布の中は灼熱地獄と化していくことだろう。
堀川くんの危惧する通り、熱中症にならせない為にも気を張らないとな。
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Rin(プロフ) - とても面白くて初めから一気に読んでしまいました！陸奥守推しなので沢山出てきて嬉しいです！！作者様のお体に障らぬ程度に更新頑張ってください！ (10月20日 10時) (
レス) @page22 id: 69e1849e37 (このIDを非表示/違反報告)
リンデンバウム - 凄く、面白かったです！ 終わってしまって残念だけど、楽しませていただきました！ありがとうございました！ (2018年4月3日 1時) (レス) id: f45b803d55 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 車椅子設定が自分も乗ったことあるので親近感がわきました！次郎ちゃんに押されたらと思うとちょっと怖いですw更新御待ちしております！ (2016年10月18日 14時) (レス) id: ac7f4ba26a (このIDを非表示/違反報告)
ＵＰ - 弥太郎さん» コメント、閲覧、ありがとうございます！お待たせしましたっ (2016年5月1日 20時) (レス) id: 67fe33daae (このIDを非表示/違反報告)
弥太郎(プロフ) - とても面白かったです！更新待ってます^^* (2016年3月24日 23時) (レス) id: fbc2f30c6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：UP | 作成日時：2016年1月26日 21時
