プロローグ ページ2
いたい……よ。
だれか……たすけて……。
あの頃の私は心の中で誰かに助けを待つことしかできなかった。
唯一の居場所であり心の拠り所は幼馴染の存在だった。
5歳になる年の春まで私は……育ててくれた人に虐待される日々を送っていた。
それに気づいてくれたのは、幼馴染のご両親だった。
彼女の両親は私のことを心配して政府に私を預けた。
知られないどこか遠いところに預けてほしいという幼馴染の両親の計らいだった。
これが、私の運命を大きく変えた。
最初はまたあの生活に戻るのかと思った。
それくらい、私にとって彼らは……大人は私にとって凶器だった。
でも彼らは私のことを傷つけたりなんかしなかった。
法律ではありえない特例の小さな少女の私を彼らはすごく大事に育ててくれた。
彼らに会えたことがとても幸せな日々だった。
私には、命よりも大事な宝物である彼ら。
私を本当の家族のように慕ってくれた。
私は、最後の最期の時まで彼らのことを愛し愛された長くて短かった人生だったけど、私にとっては十分すぎるくらいすごく幸せな人生だった。
最期に言えなかった……。
―アリガトウとサヨナラと、愛してる―
690人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
秋緋那(プロフ) - 真夏の夜さん» コメントありがとうございます!頑張って更新していきます! (2020年4月14日 13時) (レス) id: ed4d8e3aa9 (このIDを非表示/違反報告)
秋緋那(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます!ゆっくりお待ちいただいてありがとうございます!これかも頑張ります! (2020年4月14日 13時) (レス) id: ed4d8e3aa9 (このIDを非表示/違反報告)
秋緋那(プロフ) - ライさん» コメントありがとうございます!私もこれからの展開がすごく楽しみです!ありがとうございます! (2020年4月14日 13時) (レス) id: ed4d8e3aa9 (このIDを非表示/違反報告)
秋緋那(プロフ) - アニオタちゃんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてすごく嬉しいです!これから頑張ります! (2020年4月14日 13時) (レス) id: ed4d8e3aa9 (このIDを非表示/違反報告)
秋緋那(プロフ) - ゆおさん» コメントありがとうございます そう言っていただけてすごく嬉しいです。この後の展開も楽しみにお待ちください! (2020年4月14日 13時) (レス) id: ed4d8e3aa9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:秋緋那 | 作成日時:2020年1月24日 3時