五十五話 ページ21
Nosaid
鯰「それで？もぐもぐ。主は？もぐもぐ。どうしてるの？もぐもぐ」
供「鯰尾殿！しっかり食べてから話してくだされ！」
A考案の“すき焼きの春巻き”を食べながら興味津々といった様子で言う鯰尾藤四郎に鳴狐のお供が注意する。
訪ねられた五虎退は心配そうに首をかしげて言った。
五「とりあえず手入れは終わって、目が覚めたそうなので…お話されるみたいです。薬研兄さんが一緒です」
鯰「もぐもぐ、ごっくん。…そっか、主、大丈夫かな？」
供「きっと大丈夫でございますよ！」
不安気な顔をした鯰尾を励ますようにお供が言う。
五「主様、ご飯も食べにこなかったですし…心配です」
小「…僕が気づかなければ…」
小夜はその事を悔いていた。あの時気づかなければ主はこんなことにならなかったのではないかと。
そんな小夜の頭にぽんと手がのせられる。
鳴「…小夜のせいじゃない」
珍しく話した鳴狐に小夜は少し驚いて、こくんと頷いた。
愛「主も心配だけどさ、何げにあっちも心配なんだけど…」
愛染が指した先にいるのは大倶利伽羅だった。
鯰「あぁ、大倶利伽羅さんか…確か、鶴丸さんと面識があるんだっけ？」
供「もちろん刀時代に、ですが…心中複雑でしょうなぁ」
五「…僕も、これが一兄だったらと思うと…辛いです…」
愛「俺も…国行とか蛍なら…なぁ？」
そこにいない身内の姿を思い浮かべ、一同しんみりとなった時、障子が開かれ、お盆を持った歌仙と獅子王がやって来た。
獅「そら、でざーとのアイスクリームだぞ！」
歌「皆して雅じゃないね。主が戻ったとき僕らが暗い顔をしていてどうするんだい」
明るい獅子王と歌仙の言葉にほっとその場の空気が緩む。
だが、内心皆は思っている。
もしかしたらあの日、主の大切な刀達が拐われた時からずっと。
もしも、あの鶴丸国永が主に危害を加えようとしてやって来たのなら_________
その時は躊躇わない。もう、二度と。と。
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七味 - 凄く面白かったです！！ブラック本丸ネタでこんなに面白い作品はじめて！続きが気になります。更新頑張ってください！ (2019年6月5日 7時) (
レス) id: fbf27e6ba4 (このIDを非表示/違反報告)
ライラック - 盲亀さん» ありがとうございます！がんばります！ (2018年5月16日 20時) (レス) id: 75a1a6830c (このIDを非表示/違反報告)
盲亀 - 鶴さんとってもかっこいいです！！更新頑張ってください。楽しみにしてます！ (2018年5月15日 17時) (レス) id: 71e9f65bc5 (このIDを非表示/違反報告)
ライラック - 睦月乃さん» ありがとうございます！鶴丸国永の歴史を聞いてたぎった勢いで書いたので…こんな鶴さんもありかなー…という妄想ですw (2018年5月8日 19時) (レス) id: 75a1a6830c (このIDを非表示/違反報告)
ライラック - ミリアさん» コメントありがとうございます、頑張ります！コラボも楽しそうですね…！ (2018年5月8日 19時) (レス) id: 75a1a6830c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ライラック | 作成日時：2018年3月7日 12時
