四十一話 ページ3
山姥切 said
山「…っ！」
目覚めは唐突だった。
ぼんやりする頭の中で自分は一体どうしたのか考える。
山「…！A…」
そうだ。俺は何かに囚われて、それで…
気がついたらこの場所だった、というわけだ。
どうやら寝かされているらしい。起き上がろうとするとズキリと頭が痛んだ。
とにかく、状況を把握しなければ。
あの時いたのは確かに兄弟達だった。ということは、つまりここは…
心「目が覚めましたか？」
ガラリと襖が開いて全ての元凶が姿を現した。
山「っ、あんたは」
心「そう睨まないでください。手荒な真似をしたことは謝ります。でも、あなたを救うには、ああするしか…」
山「…Aはどうした」
尋ねると、心愛はうっすらと微笑んだ。
心「優しいんですね。流石は初期刀といった所ですか」
心配しないでも彼女は無事ですよ、と言う。
山「…他の連中は？」
そう言うと、少女は困ったように笑う。
心「乱ちゃんは大人しくていい子ですね。すっかり一期さん達とめ和解して、もう鬼ごっこで遊んでいますよ」
山「…石切丸と鶯丸は」
心「無事ですよ？お二人とも眠ってはいますけど」
さらりと吐かれた言葉に眉間のシワが深くなる。
山「あんたの目的は何だ」
その問いに答えることはなく、女は俺の�に手を当てる。
心「…綺麗。本当に綺麗な刀」
ぞわりと鳥肌がたつ。
やめろ、触れるな。
言いたいのに不思議と声は出なかった。
心「ねぇ、山姥切」
朗らかに微笑んで少女は言う。
心「…少し、昔話をしましょうか」
その瞳は、怪しく虚ろに輝いていた。
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七味 - 凄く面白かったです！！ブラック本丸ネタでこんなに面白い作品はじめて！続きが気になります。更新頑張ってください！ (2019年6月5日 7時) (
レス) id: fbf27e6ba4 (このIDを非表示/違反報告)
ライラック - 盲亀さん» ありがとうございます！がんばります！ (2018年5月16日 20時) (レス) id: 75a1a6830c (このIDを非表示/違反報告)
盲亀 - 鶴さんとってもかっこいいです！！更新頑張ってください。楽しみにしてます！ (2018年5月15日 17時) (レス) id: 71e9f65bc5 (このIDを非表示/違反報告)
ライラック - 睦月乃さん» ありがとうございます！鶴丸国永の歴史を聞いてたぎった勢いで書いたので…こんな鶴さんもありかなー…という妄想ですw (2018年5月8日 19時) (レス) id: 75a1a6830c (このIDを非表示/違反報告)
ライラック - ミリアさん» コメントありがとうございます、頑張ります！コラボも楽しそうですね…！ (2018年5月8日 19時) (レス) id: 75a1a6830c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ライラック | 作成日時：2018年3月7日 12時
