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六月》37わ ページ48
６月に入り雨の日が続く
その中でもAは元気で雨傘とレインコートを着てレインブーツを履いて庭に出る
「げこげこ！かえるさん！」
紫陽花の葉の上に乗っている蛙を見つけて楽しそうに見ては跳び跳ねた蛙を追いかける
数珠丸「ふふっ。」
にっかり「子供は元気が一番だね。」
数珠丸「そうですね。」
数珠丸とにっかりは縁側に座りお茶を飲む
「じゅずちゃーん！あおえー！」
ブンブンと手を振るAに二人も手を振る
とととと...と走ってくる
数珠丸「走っては転びま《びしゃっ》...。」
にっかり「お約束だね...。」
コロコロと傘が転がる
むくり...とAが起き上がる、目に涙を溜めるも泣くまいと我慢して傘を拾い数珠丸とにっかりの元に行く
数珠丸「泣かないで偉いですね。」
にっかり「うん、ちゃんとタッてっ！」
数珠丸がにっかりの腰をつねり真っ黒い笑顔で微笑むとにっかりは黙り無言でAの頭を撫でる
「な、なかないもん...。」
数珠丸はAの顔に付いている泥をタオルで拭く
「い、いたいない...もん。」
数珠丸「Aは強い子です。」
「うん。...Aがまもるもんっ！じゅずちゃんやあおえやじいじ、かせんちゃん、きよちゃんにやっちゃん！いちにいやなきちゃん！みんな！みんな！ほんまるのみんな！まもるから！つよいこになるんだもん！」
数珠丸がAを抱き締め
にっかりが嬉しそうに笑顔になる
Aの決意を偶然にも聞いた刀剣男子達が嬉しそうに誉桜を散らす
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作者名：のら猫 | 作成日時：2017年7月25日 17時
