30わ《三日月、近侍一日目 ページ37
Aが庭で遊んでいると本丸の縁の下に潜れることがわかり潜る
コンコンと柱や床の底を持っている木の短刀で叩く
コンコン
三日月「ん？」
コンコン
鶯丸「何だ？」
三日月「床の下からだな。」
鶯丸の部屋でお茶を飲んでいた三日月と鶯丸
《うわぁわぁわぁ！あぶなかった〜。》
三日月「...。」
鶯丸「...。」
床に耳を付け声を聞き取るとバッ！と起き上がり庭を見る
さっきまで目の前で遊んでいたAが消えている事にようやく気づいた
三日月「A！其処に居るのか！？」
ドンドンと床を叩く三日月
コンコンと音がし
《ここだよ〜！わぁ！くものす！ビックリしたぁ。》
一週間近侍になった三日月、いきなり前途多難な問題に襲われクラリ...と目眩を起こす
三日月「戻って来てじいじと茶でも飲もうか。」
《はーい。》
コンコンコンと音が遠ざかる
鶯丸「どうやって縁の下に...。」
三日月「Aの行動はたまに突飛が無いから驚かさせられる...。」
やれやれ。と二人が話しているがAの姿が一向に現れない
二人は立ち上がりAを捜索しに行く
そして、Aが潜り込んだであろう壊れた縁の下の柵の前で立ち止まり三日月が覗き込む
三日月「A！おるのか！？」
鶯丸「よくまぁ...ここに入ったな。短刀でもギリギリか...。」
小さいAだから入れた場所
三日月「Aっ！」
慌てた三日月の声に刀剣男士達が集まってくる
御手杵「どうかしたのかぁ〜？」
博多「どうしたと？」
太郎「如何しましたか？」
お供「三日月殿！どうかしましたかな！？」
三日月「Aがこの中に迷い混んでしまったのだ！」
お供「何ですと！？」
鳴狐「...A。...お供、行ける？」
お供「お任せください！必ずAを見つけて参ります！」
博多「俺も行くとっ！」
お供「博多は此処でお待ちを。Aが出れそうな入り口を見つけ捕獲をお願いします。もしかしたら違う場所から出ている可能性も。」
博多「ああ、任せんしゃい！」
A捕獲作戦が開始された
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作者名：のら猫 | 作成日時：2017年7月25日 17時
