四月》24わ ページ29
四月、御神木の枝下桜が濃い花を咲かせる
歌仙「月灯とは違う花を咲かせる。」
燭台切「そうだね。月灯は淡い花だったね。」
太鼓鐘「だけど！これはこれで、ド派手で絶景だな！」
鶴丸「ああ！」
大倶利伽羅「...見事だ。」
桜の木の下で静に肩車してもらい花に手を伸ばすAを見つめる
残りの刀剣男士達がレジャーシートやバーベキューセットを持って丘を登ってやってくる
準備が終わると
長谷部「A、開始の合図を。」
「あい！」
Aをお立ち台に立たせる長谷部
「やろーども！えんかいだぁ！うたえやのめ！さわげー！かんぱーい！」
かんぱーい！
と杯を交わす
どんちゃん騒ぎが始まる
歌仙「ところで...A。」
「ん？」
歌仙「さっきの挨拶は誰から教えてもらったんだい？」
「たぬー！」
歌仙「同田貫っーーーーーー！！！！」
歌仙が木刀を持って同田貫の元に向かう
同田貫「来ると思ってたぜっ！来いよっ！」
同田貫も木刀を抜く
ゴッ！と木刀同士がぶつかり合う
周りは二人を囃し立てる
Aは燭台切の膝の上でいなり寿司を食べている
にっかり「A。」
「ん？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
にっかりと笑みを作り
にっかり「どうだい？ボクのおいなりさんも食べないかい？」
「たむぐっ」
燭台切「青江君！」
にっかり「コレの事だよ。」
にっかりは箸で自分のお皿にある、いなり寿司を指で指す
にっかり「ナニを想像したんだい？」
燭台切「っ！青江君っ！！」
燭台切はAを隣にいる大倶利伽羅の膝に乗せるとにっかりとバトルを始める
呆れながら大倶利伽羅が二人を見る
Aが酒のグラスに手を伸ばす
鶴丸「おっと、お嬢はこっちだ。」
鶴丸がジュースが入ったプラスチックのコップを渡す
「ありがとー。」
太鼓鐘「卵焼き食べるか？」
「食べる〜！」
あーん(^○^)と口を開け入れろと催促する
太鼓鐘「はいはい。」
太鼓鐘がAの口の中に卵焼きを入れるとモグモグと食べる
太鼓鐘「旨いか？」
「うまーい。」
暖かく優しい風がザァッーと宴会の中を駆け抜け枝下桜の枝を揺らす
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作者名：のら猫 | 作成日時：2017年7月25日 17時
