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「こんにちは、三日月、鶯丸」
藍は、歩み寄って二人に話しかける。
二人のうち、手前の……三日月宗近が、藍の方を振り向く。
「藍、か。
現世に行ったようだな。
楽しかったか?」
「あ、知ってたんだね」
藍は、更に近づいて隣に座った。
そして、ぶらぶらと脚を揺らす。
「主が騒いでたからな、『藍早く帰ってこないかなー』ってずっと」
鶯丸が可笑しそうにそう言う。
藍は、ちょっと嬉しくなりながら、そっか、と小さく呟いた。
「楽しかったか、ね……燭台切にも聞かれたよ。
……楽しかったと言えば楽しかったよ。
『パフェ』っていうお菓子も食べたんだよ」
「お菓子……甘味か。
爺も食べてみたいなあ。
どうかな、藍。
今度、この爺の為にその『ぱふぇ』という甘味、持ってきてはくれぬか?」
三日月の後ろから、鶯丸もわくわくという表情で藍を見つめる。
藍は、にこっと笑って頷いた。
「そうか。
それは良かった」
「楽しみにしているよ、藍」
二人がほわんと笑う。
こんなに暖かい笑顔が見れるとは。
藍は、ちょっと嬉しくて、照れ臭くて、頬を掻いた。
と、そこに。
「三日月ーっ!
お菓子食わないか!?」
廊下を走ってきたのは、金色の髪の男の子。
「お。
『藍』だ!」
「えっ……」
男の子は、三日月の隣に座る藍に話しかける。
「俺は獅子王!
あんた、主の妹の藍だろ!」
「う、うん。
藍です。よろしく」
「よろしく!」
にかっと獅子王は笑い、そして三日月に向き直った。
「なあなあ、俺さ、甘味の作り方を燭台切に習ったんだぜ!
だからさ、なんか甘味、食べないか?」
そう言って、獅子王のわくわく、という目が三日月を見つめる。
すると、三日月は一瞬藍を見て、そして獅子王に答えた。
「甘味か。
実はな、藍と『ぱふぇ』という甘味の話をしていたんだ。
その甘味を作ってくれないか?」
「ぱふぇ……?
それって、俗に言う『洋菓子』ってやつか?
なあ、藍」
獅子王に聞かれ、藍は頷く。
「そう。
外国のお菓子。
……あ」
藍は、良いことを思い付いた、と手を打つ。
「私も手伝うから、一緒に作ろうか、獅子王」
藍はそう言って、すっと立ち上がった。
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梛霧(プロフ) - suzu★さん» だ、大好きですか!?すごい嬉しいです……ありがとうございます、これからも頑張りますので、よろしくお願いします！あと、『fight』ありがとうございます！ (2016年12月10日 20時) (
レス) id: 0ac4ee445f (このIDを非表示/違反報告)
suzu★ - この小説、凄い大好きです！なので、これからの更新楽しみにしてますね！fightです！！ (2016年12月10日 19時) (レス) id: 93b63c613e (このIDを非表示/違反報告)
梛霧(プロフ) - 美由紀さん» ありがとうございます、嬉しいです！！これからも頑張ります……！！ (2016年12月8日 18時) (レス) id: 0ac4ee445f (このIDを非表示/違反報告)
美由紀(プロフ) - おもしろかったです！これからも頑張ってください！！更新待ってます！ (2016年12月8日 17時) (レス) id: 9e4be1b4f0 (このIDを非表示/違反報告)
梛霧(プロフ) - からしさん» すいません、間違いです……訂正させていただきます！ (2016年12月1日 18時) (レス) id: 0ac4ee445f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梛霧 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年10月23日 22時
