96_ ページ46
ともやんside
さらに一週間…
まゆは時々返信をくれるけど
こっちからの話題に一言くらい…
電話、かけ直しもくれない…
忙しいだけなんだって言い聞かせてても気になる…
とも:元気してる?
…やっぱり返信は返ってこない
撮影が終わっても返事はなくて…
痺れを切らして電話する。23時だけど
…出ない
ってシャワー浴びてダラダラして
寝ようとした2時に折り返しがきた
「もしもーし、忙しかった、ごめん
なんかあった?」
2時まで忙しいってことあるし、
折り返してくれるだけいいか、
って思うけど寝る直前のあまり回ってない頭では
なんかあった?って呑気な声にイラッとした
とも「…なんか無いと電話しちゃダメなの?
忙しい、寝てたっていつも返信来るけど本当なの?」
言ったらダメだって思いながら
ぼろぼろと出てきてしまう言葉が止まらない
「…なに?不満?」
とも「は?なにそれ」
「わたし仕事優先って言ってるじゃん
それ受け入れてくれてたんじゃないの?」
思ったよりキッパリ言い捨てられ
まゆは
全くさみしいなんて思ってなかったみたいで
不満がどんどん出てくる
とも「だからって毎日毎日、忙しいの?寝てんの?
じゃあ、寝る時間ライン返してくれても良くない?」
「…」
とも「なんか言い訳のひとつくらい話しなよ
言い訳する理由もないくらい
ただ忘れてただけなの?俺そんなもんだったの?」
「…そんなこと言われると思わなかった
何が不満なの?全部言いなよ」
とも「俺と付き合ってんだよね?
会いたいとか思ってんの俺だけなの?
電話も折り返さないし、返事も無いし
疑いたくないけど本当に忙しいの?
うそなんじゃないの?」
「言いたいことはそれだけ?」
とも「え?」
改善してくれるから、
思ってること言えって言ったんじゃないの?
「…わかった。暇なくせにウソ吐いて
連絡を疎かにしてるって言いたいわけね」
とも「は?そんなこと言ってなくね?」
「いや、そういうことでしょ?
嘘ついてるとか思われてて。
…そんなこと思われてるなら、いいよ、もう」
とも「なに、いいよって」
「別れよ」
とも「は?」
「別れよって言ってんの
流石に公演1週間前に楽しみにしてる親に
私から言えないわ。
声かけたのともやんでしょ?判断して。
親、招待したくなければ明日までに連絡で。
じゃあ、バイバイ」
とも「おい」
切られた。
終わっちゃったなあ…
最後ともやんって呼ばれたな
67人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくま | 作成日時:2021年9月5日 13時