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お父さんと2人っきり…
でもここでいい印象をというか、打ち解けないと…
とも「…お父さん
いや、お父さんて呼ぶのはだめか…えーと」
なんてテンパってたら
パ「…ともやくんはパートは何してるの？」
とも「え？」
パ「バンド」
とも「あ…ベースです」
パ「…そっか」
って少し笑う
パ「…昔、僕もバンドやっててベースだったよ
高校の軽音部でね、その時に知り合ったんだ」
とも「奥さんとですか？」
パ「そう。…なんか血筋なのかなって思って
親子でベーシストに引っかかって…」
とも「…多分お父さんはかっこいいバンドだと思いますけど
…僕たちコミックバンドっす」
パ「どんなバンドでも
バンド続けられるってすごいよ
好きなだけ頑張りなさい…
よその子に言うことじゃないけど」
って静かに話してくれた
そして自室に行ったみたい
お母さんもまゆもお父さんが元バンドマンなんてネタなんで教えてくれなかったんだ…
でも仲良くなれた気がした
マ「さっさとお風呂入りなさい。明日は早いの？」
「早いかな？伊勢か京都行く」
とも「え？聞いてない」
「いま決めた。」
マ「ごめんね、好き勝手言う子で」
とも「全然、それも楽しいんで」
って話してたらお風呂行ってくるねって出て行った
とも「家だとさらに自由人っすね、
東海とか僕といる時は気遣いの塊なのに」
マ「気が抜けるんじゃない？
まあ、一人っ子だし私たちが好き勝手させすぎちゃったかも」
とも「…お母さんは
お父さんのバンドの頃って知ってるんですか？
さっき元ベーシストって聞いたもんで」
マ「バンドやってたの話したの？珍しい
…今やおじさんだけど、かっこよかったよ」
とも「良かったらですけど
…今度ライブ見に来てください。お父さんと一緒に」
マ「え、いいの？」
とも「王道のかっこいいバンドってわけじゃないけど、
頑張ってるんで良かったら…」
マ「どんなバンドでも
一生懸命やってることが1番かっこいいのよ
絶対にお父さんと行くね、」
とも「…僕お父さんに嫌われてます？」
マ「多分逆。
すっごい気に入ってたから
バンドの話もしたんじゃない？
初対面の人にバンドの話したことないもん」
とも「じゃあ、よかったです。
MVとかYouTubeとかにも上がってるんで…」
マ「今度見ておくね、」
とも「バンドじゃない動画はふざけすぎてるから
見ないで欲しいですけど…」
マ「一人娘が東海オンエアよ？」
たしかに
ちょっと安心した
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作者名：さくま | 作成日時：2021年9月5日 13時
