検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:47,460 hit

■越えてはいけない。【虫眼鏡】 ページ6

注意)ハッピーエンドではありません。


_________





東海オンエアの撮影に協力しはじめて3年。

高校の同級生たちが誘ってくれたから
カメラを手伝ったり、撮影の準備を手伝ったり、
私がいつも一人でせっせと動いていると、

「いつもありがとね、Aちゃん」

なんて声をかけてくれるのが虫眼鏡くん。

「虫さんだけだよ、そんな事言ってくれるの」

虫「あいつらには感謝の気持ちが備わってないのかもね」

と言って笑い合う。

そんな時間が好きで、彼からの言葉に胸が躍る。

割りとイケメンがいるこのグループの中で
どうしてこの人に恋をしたのかはわからない。

なぜかいつも、そばに居たいと感じてしまう。

「はぁ…」

リーダーの家でふとため息をつく。

り「まーたため息。最近おかしいよ」

りょうくんにはバレている。

「なんかバカバカしくなってきた」

り「なにが?」

「私も早く、新しい恋がしたい」

り「いいやん。思い続けるのも必要だよ。」

私が好きな虫さんには、彼女がいて、
それも虫さんは彼女にゾッコンで。

絶対に越えてはいけない境界線がある。

「りょうくんと付き合おうかな」

り「俺の意見無視やん」

「ふふっ。ごめんごめん。よし!片付けするね!」

気合いを入れ直して掃除に戻る。

虫「Aちゃん!撮影のお買い物、一緒に行ける?」

「うん!行くよー」

そんな一言でも、私は嬉しくて、また自分を苦しめる。

虫さんの車の助手席に乗り、ここは本当は彼女の場所なんだよなぁと辛くなる。

虫「そういえばさぁ、この間、彼女がAちゃんに会いたがってたよ」

「あ、うん。私も会いたいと思ってた。」

何度か会ったことのある彼女。
次第に会うのが辛くなって、会わなくなった。

そんな嘘を彼について、今日も心が痛くなる。

虫「最近のAちゃん。元気ないね」

「え?そんなことないよー。ほら、元気!」

虫「無理しないで、何でも言ってね」

「ありがとう。」

優しくしないでよ。側にこないでよ。

そんな想いに、私は越えてはいけない境界線を
何度も何度も越えてしまいそうになる。


「虫さん。」

虫「なにー?」

「そんな風に優しくすると、虫さんのこと、好きになっちゃうかも」

虫「そんな嬉しいこと、ないでしょ」

「え?」

虫「その時は僕が、もっといい男性をAちゃんに紹介してあげる」

「うん。ありがとう」


また心の中に、1つ悲しみを抱えて、
私はこの人を想い続ける。

■好きと伝えれば。【りょう】→←■何度も言うよ。【としみつ】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
396人がお気に入り
設定タグ:東海オンエア , YouTuber
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

mina(プロフ) - 目が覚めた夢主にてっちゃんが別れを告げた。それを聞いたざわくんは夢主に告白し付き合う。長々と書いて申し訳ないです。書いていただけたら嬉しいです! (2018年8月27日 22時) (レス) id: 8a6524b0c4 (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 目が覚めた夢主にてっちゃんが別れを告げた。それを聞いたざわくんは夢主に告白し付き合う。長々と書いて申し訳ないです。書いていただけたら嬉しいです! (2018年8月27日 22時) (レス) id: 8a6524b0c4 (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 病院から夢主が搬送されたと連絡が来ててっちゃんとざわくんが会う。そこでざわくんは夢主を追い込んだてっちゃんに怒ることなくいつも通り接する。てっちゃんは夢主と別れることを決意しざわくんに言うがそれは僕に言うことじゃないと断る。 (2018年8月27日 22時) (レス) id: 8a6524b0c4 (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 夢主はてっちゃんに今の気持ちのことを正直に話すけど別れることは認められなくてずっとモヤモヤしたまま付き合い続ける。ある日てっちゃんのラインに夢主から遺書的な文章が送られてくる。(ざわくんにも)大急ぎで夢主の家に行っても誰もいない。 (2018年8月27日 22時) (レス) id: 8a6524b0c4 (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - ざわくんはてっちゃんと付き合っている夢主のことが好きで最初は気持ちを隠していたけど我慢できなくなりてっちゃんに内緒で夢主と出掛けるようになる。夢主も初めは軽い気持ちだったけどだんだんざわくんに惹かれていって両思いになる。 (2018年8月27日 22時) (レス) id: 8a6524b0c4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:tee(てぃー) | 作成日時:2018年4月24日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。