【東海】誓いは果たすから…。 (ページ9)

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第八話　　貴方side ページ9

『ん…あ、朝だ』

と「よっ」

『…おはよう』

と「朝ごはんできてるから。食べたら行くぞ？」

『…スタジオに？』

と「おう」

『私、居ていいの？サブチャンネルとか撮るんでしょ？撮影の邪魔じゃ…』

と「…その辺は誰かがなんとかするだろ」

『…分かった』

と「とりあえず、心配するな…」

“パシッ”

私はとしくんが頭をポンポンしようとしてきて、反射的に手を叩いてしまった…。
りょうの時は何もなかったのに…。

『ぁ…ごめん』

と「気にすんな“ニコッ”。りょう以外にはやられたくないのか？」

『…わからない。でも、りょうはなんとなく心を開ける。もちろん、としくんにも開いてる。でも…』

と「分かったから気にすんな！運命の約束だっけ？親友だったんだし受け入れやすいんじゃないか？」

『…そっか』

と「ほら、朝ごはん冷めるぞ？」

『うん…いただきます』

その後は朝ごはんを食べて、持ってきた服に着替えて身支度を済ませた。

“プルプル”

『あ、お母さんから電話』

と「少し時間あるし大丈夫」

『ありがとう』

～電話中～

『もしもし、お母さん』

母「ちょっと！昨日おばあちゃんの家に行かなかったんでしょ？心配したわよ…」

『ごめん。実は住所の紙を落としちゃって、としくんの家に泊まったの』

母「としくん…？あぁ！としみつくんね。東海オンエアに会えたの？」

『なんとか…』

母「一回、としみつくんに変わってくれる？」

『分かった。としくん、お母さんが…』

と「おう。もしもしAのお母さん。お久しぶりです」

母「としみつくん、久しぶり。Aがお世話になったみたいでごめんね？」

と「全然大丈夫です」

母「おばあちゃんの住所無くしちゃったみたいだから、この後住所を…」

と「いえ、これからは東海メンバーの家で過ごします。というか、そうさせて欲しいです」

『？！と、としくん…』

と「記憶を思い出す為に俺たちも全力を尽くします。なのでお願いできませんか…？」

母「Aは元気？」

と「はい。とても元気ですよ」

母「…なら任せようかしら。皆なら記憶を戻せそうだから」

と「はい。…運命の約束をした人も見つけますから」

母「…ありがとう。としみつくん」

と「はい。それでは…」

『…としくん』

と「これからは俺らの家で過ごそ？りょうとてつやは考えるけどな！」

『…ありがとう“ニコッ”』

と「“ニコッ”よし、行くか！」

『うん』

私はとしくんとスタジオに向かった。