【東海】誓いは果たすから…。 (ページ12)

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第十一話　貴方side ページ12

『あの…お願いがあって…』

り「どうしたの？」

『さっき、てっちゃんに言ったけど、私一人でいるの寂しいから暇だったら来て欲しい…な』

り「かーわいい」

『え？』

り「そういう一面もあるんだ。分かった。暇だったら行くね」

と「俺も行くわ」

虫「僕も。完全に赤の他人だから少し喋りたいな」

『私も虫さんと喋りたいな』

虫「そう思ってくれて良かった」
り「…じゃ、始めよっか。A、このチャンネルで生放送やるから見て。もし、視聴人数が増えたら教えて？」

『うん。…頑張ってね、りょう』

り「…ありがとう」

そうして私は、りょうに教えてもらった“ハッピー東海チャンネル”というものを教えてもらった。

『…生放送始まってる。これかな？』

ポチッと押すと、先ほど見ていたスタジオが写っていた。音声もよく聞こえる。

『視聴人数は…1人。良かった』

カメラの前には、てっちゃんとりょう、としくんにゆめまる。その裏に虫さんがいる。

『楽しそうだな…』

し「でしょ？」

『わっ！し、しばゆー…』

し「ごめん！話したくてきちゃった」

『そっか。突然だけどさしばゆーって凄いと思うよ』

し「なんで？」

『コメント欄で奇才って書いてあった。多分面白いんだよね』

し「そうかなぁ？」

『私、心から笑いたいの。皆と笑いたいの。生放送見て。皆笑ってる。きっと楽しいんだよ。でも、私には…わからない』

し「そっか。一緒に頑張ろう！」

そう言って、しばゆーは肩をポンポンする。

『…！』

一瞬、頭に過去がよぎった…。

『わ……ね？“告白”…ようと…お………てる』
？「お…………れ！ち………あい……は？」
『………。でも、ま……てる』
？「そっ…。でも、お………えんし…る！」

『っはぁはぁ…！』

し「おい！A、大丈夫か？！」

『…大丈夫。でも、何かを思い出そうとしてた。途切れ途切れだったから分からないけど、“告白”って聞こえた。後、“迷ってる”って言葉も。頭の中から』

し「こく…はく？迷ってる…。はっ…！」

『どうしたの、しばゆー？何かあるなら教えてよ』

し「…いや、分かんねぇや！」

『おい！』

し「え？」

『あ、私…今突っ込んだ』

し「ノリいいよ！めっちゃ！それに、少し笑ってた」

『…もっと笑いたい』

し「よし！その調子！あ、そろそろ行かなきゃ」

黄side

もしAの言うことが本当なら…。
俺は全てを知った。いや、思い出した。

Aの運命の人は…。