俺が盾に立候補/zm ページ10
「あークッソイライラする…」
そうデスクで呟いている隣の同僚もとい親友を横目で見る。
確か此奴、さっき嫌味な課長に資料提出した後だったよな…
それが原因だな…
そう思い、内心ため息をつく。
するとそいつはいきなり立ち上がり、俺にだけ聞こえるくらいの声で言った。
「…飲み物取ってくる」
「はいよ」
そう応えつつ、真後ろにいた先輩に一声かける。
「先輩、ゾムと俺、飲み物取りに給湯室行ってきますね」
「OKー」
そしてすぐにゾムの後を追う。
あいつの今の心理状態的に俺がすぐ対処しないと先輩後輩同僚全員が犠牲になってしまう。
そう思い給湯室を覗くと、ゾムは１人でブツブツと何かを呟きながらお茶を淹れていた。
「…よ、ゾム」
「あ？…あぁ、Aかよ…」
もの凄く恐ろしい目で見られたが、俺は怯まない。
俺と分かれば緩むことを知っているから。
「絶対あの課長だろ？嫌だよな」
「そう、そうなんすよぉ！クソが…なぁ、課長以外連れて焼肉食べ放題」
「やめろ絶対やめろ」
出た。
サイコパス食害。
この状態は大変危険だ。
下手すれば一気に１０数人が犠牲になりかねない。
実際に最高記録は１７人だ。
これを止めるために俺は此処へ来たと言っても過言ではない。
「えー何でよ…じゃあじゃあシッマとエミさん」
「やめたれ」
しかもコネシマとエーミール職場違ぇだろ！！
そのツッコミは心の奥にしまう。
「…分かった分かった。どうしても行きたいなら俺にしろ、付き合ってやるから」
「お、ちなみにいつまで？」
らんらんとした目で見られ、顔を引き攣らせながら答える。
「…３軒ハシゴしてどうぞ」
「っしゃ！あ、なんかやる気出てきたわ！」
そしてルンルン気分で出ていくゾムを見送ってため息をつく。
「…ったく…大変だっつの」
そして毎回進んで盾になる自分を目に浮かべ思わず苦笑し、余っていたコップ半分のお茶をつぐのだった。
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どうも、トウカです。
今回はzm編ということで。
正直題材をスパイにするか迷いました。
…ゾムーク好きです。
さて、総合900hit、ありがとうございます。
一気に伸びていてリアルであたふたしたのが正直なところ。
本当にありがとうございます。
これからも精進して参ります。
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トウカ@桃花(プロフ) - アベルさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。そう思って頂けてとても嬉しく思います。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2018年3月29日 0時) (
レス) id: 9f699652ad (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - すごくロマンチックだなーーーと思います (2018年3月20日 2時) (レス) id: f9439cb74b (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - すごくロマンチックだなーーーと思います (2018年3月20日 2時) (レス) id: f9439cb74b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トウカ@桃花 | 作成日時：2018年1月23日 2時
