君と会った世界/rbr ページ6
目覚めれば深い森の中。
ん?俺部屋で寝たよな?
あまりのファンタジーさに頭がズキリと痛んだ。
あれか?平凡な日常は昨日までだった的な?
いやいやいや。
流石にない…と思いたい。
立ち上がろうとしたときに、自分の格好が違うことに気付く。
紺色のスーツに赤いネクタイ。
スーツはいつも着てるがこんなスーツは持っていない。
何よりこのネクタイだ。
目立つ目立つ。
俺の目立たぬ様にひっそり生きるというモットーが地味にへし折られている気がする。
「…あ、おーい!」
遠くから声をかけられ、そちらを振り返る。
其処にはオレンジ色の着物を着て、顔に天と書かれた紙をつけている不思議な人物がいた。
その人は走って俺の前に来た。
「…ちっさ」
「やかましいねん!…って、あれ、大先生ちゃうやん」
思わずその身長の低さに驚き漏れでた言葉をすくってツッコんだこの人は、少々驚いた様な安心した様な声を出した。
「大先生…?誰かは知らないが、俺は大先生ではない。このことは確実だが…」
控えめにそう言うと、その人は腕を組んで何かを考える素振りを見せる。
この人、声的に確証持てなかったけど、男だよな…?
そんなことを考えていると、突然男が声を発した。
「俺、此処に迷い込んで、初めて見つけた人間が君なんだ。良ければしばらく一緒にいてもいい?」
「あ、ああ…別に構わないが…?」
俺は此処に気付いたらいただけなんだけど…
そのことをツッコめる筈もなく。
「じゃあこれからよろしく!名前は?」
質問を重ねられる。
「あ、Aです」
律儀に答える俺。
「そっかそっか」
うんうん、と頷く小さな影に、逆に質問する。
「貴方は?」
「俺?俺は_」
「ん…んん…あれ…?」
目覚めれば、其処には見慣れた天井があった。
いつもより何故か目が冴えており、上半身をすぐに起こす。
「…何だったっけ」
何処にいた?
誰と会っていた?
その人の名前は?
全ての質問の答えは出ず、諦めてベッドから出る。
「…まぁ、いっか」
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お久しぶりですトウカです。
諸事情により約2週間ほどおらず、申し訳ありません。
なので今回は少し頑張りました。
そして、このお話についてはあまり触れないでおきます。
後々続きを書きたいなと思っております。
さて、総合400hit、ありがとうございます。
なんかこれ毎回恒例の様な…
嬉しいです、ありがとうございます。
愛をあげるか払うのか/ut→←君の為のchocolate/kn
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トウカ@桃花(プロフ) - アベルさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。そう思って頂けてとても嬉しく思います。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2018年3月29日 0時) (レス) id: 9f699652ad (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - すごくロマンチックだなーーーと思います (2018年3月20日 2時) (レス) id: f9439cb74b (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - すごくロマンチックだなーーーと思います (2018年3月20日 2時) (レス) id: f9439cb74b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トウカ@桃花 | 作成日時:2018年1月23日 2時