恩返し/shao ページ18
「…シャオちゃん」
「…言いたいことは分かってます本当にごめんなさい早急に終わらせます」
そう青ざめながらパソコンに向かっている彼氏、シャオちゃん。
今日は初めてふたりだけで飲みに行こうと約束し、勿論私はシャオちゃんを困らすまいと超スピードで仕事を終わらせた。
定時前だよ定時前。
やれば出来る子だったよ私。
それで、念の為シャオちゃんのデスクに来てみると…まぁお察しの通り、仕事がまだまだ残ってて…っていうところ。
「…うん…そうね」
そう呟き、心の中の自問に自答する。
終わってないなら、シャオちゃんには悪いけど好都合。
恩返し第一弾だ。
「ま、まだまだ終わりそうもないから…きょ、今日は、帰ってい…」
シャオちゃんが言い終わらない内に、彼のデスク上の仕事の山の7割ほどを手に取る。
「あ、あれ?Aちゃん…?」
ぺらぺらと紙束をめくって、軽く内容を確認して、微笑む。
「…うん、これなら私がやれば1、2時間後くらいにはシャオちゃんと同時に終われるかな」
7割の過半がタイピング仕事。
タイピングの速さには自信がある。
「え、で、でも…」
「シャオちゃんだけだったら今日帰れるかどうかも分かんないじゃん…それに、私は、その…か、彼女、だし?やっぱ初デート?には行きたい?かなぁ…って」
書類で口元を隠し、視線を逸らしながらそう呟く。
最後の方は、小さすぎて聞こえなかったかもしれない。
けど、それならそれでも構わない。
…まぁ、シャオちゃんの固まり具合からして、それはないだろうなぁ。
「Aちゃん…かわいすぎひん…?」
「…あぁもう!いいから!早く終わらせて、早く上がろ!」
「…おう!絶対終わらせたるわ!」
にかっ、とした眩しい笑顔を見れて、人知れずほっとする。
…彼が元気になったようでよかった。
「…好き」
そう捨て台詞のように呟いて、私は彼に背を向けた。
早く終わらせなきゃな!言い出しっぺだから!
そう1人でにやつきながらデスクに小走りで向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オフィスってこんな感じかな…
ほとんどヲ〇恋知識でやってます…
まだ社会人じゃないのです…
次の話は誰にしましょかね…
最近人が絞られてますよねぇ…
よし、もっと色々書けるように頑張りますわ!
16人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トウカ@桃花(プロフ) - アベルさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。そう思って頂けてとても嬉しく思います。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2018年3月29日 0時) (レス) id: 9f699652ad (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - すごくロマンチックだなーーーと思います (2018年3月20日 2時) (レス) id: f9439cb74b (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - すごくロマンチックだなーーーと思います (2018年3月20日 2時) (レス) id: f9439cb74b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:トウカ@桃花 | 作成日時:2018年1月23日 2時