神の護衛/sinpesn ページ16
※ut視点
やぁ皆。
僕だよ、鬱だよ。
皆さんご存知の通り、僕はクズだ。
だから人を騙すし、お金だって借りる。
心優しい人は僕に同情してお金を貸してくれる。
なんて良いことだろう。
そんなわけで、今日もお金を借りに行く。
今日の借り入れ先は…
「あ、しんぺい。ごめんごめん、遅れた」
カフェ内に既にいたしんぺいに声をかける。
「ん？ああ、全然大丈夫だよ」
そう微笑む彼は、太平洋のように広い心の持ち主である。
その広さ故、神と言われるほど。
そう、つまり。
金を借りる者からしてみれば、格好の的なのだ。
席について他愛無い話をした後、本題を持ちかける。
「実はさ…僕のじいちゃんが、重い病気にかかってさ…」
「…がん？」
「…まぁ、そんなとこだね…それで、入院費とかを負担してたら…生活が苦しくなってん」
神は飲み物も置いて真剣に話を聞いてくれている。
よし、このままいこう。
「そんでさ…言いづらいんやけど…金、貸してくれへん…？」
「…いくら必要＿」
しんぺいが懐に手を伸ばした時に、その声は割り込んできた。
「あー！いたしんぺい！」
「…ﾁｯ」
小走りで僕らのテーブルに駆け寄ってきたのは、しんぺいの彼女。
「A！？どうしたの！？」
「はぁ…やっぱり…大先生、うちの彼氏がいくら優しいからってお金まで請求しないでよ！」
僕の前のテーブルにAちゃんは手をついてまくし立てる。
しんぺいに金を借りようと思えばいつもこうだ。
「え、でも大先生…」
「こいつはどうせ女に貢ぐからいいの！嘘しかつかないんだから！」
行こ！、としんぺいを立たせてAちゃんは歩き出した。
「A…ご、ごめんな、大先生」
「ええよ、Aちゃんの言う通りだし」
にっ、と笑う。
それでも律儀にカフェ料金分の金をテーブルの上に置くしんぺいに、笑いかける。
「ええ彼女持ったやん」
するとしんぺいは、一瞬目を見開いたあとに、眉尻を下げて笑った。
「まぁね」
しんぺいに金を借りるのは、Aちゃんがいる限り永遠と無理だろう。
そう思い、次は誰に借りようかと考えながらグラスの中の水をあおった。
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本当は色々ネタとか入れたかったんですけど…
流石にこれは一般向けなので諦めました。
さて、総合２０００hit、ありがとうございます！
この場を借りて、お礼を。
それと、リク募集してます。
詳しくはこの小説の表紙？参照です！
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トウカ@桃花(プロフ) - アベルさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。そう思って頂けてとても嬉しく思います。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2018年3月29日 0時) (
レス) id: 9f699652ad (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - すごくロマンチックだなーーーと思います (2018年3月20日 2時) (レス) id: f9439cb74b (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - すごくロマンチックだなーーーと思います (2018年3月20日 2時) (レス) id: f9439cb74b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トウカ@桃花 | 作成日時：2018年1月23日 2時
