癒し/htrn ページ12
「らーんーらーんー」
「んー？どーしたのAちゃん」
お風呂から上がると同棲している彼氏、ひとらんらんがソファに座っていたので、後ろから抱きついた。
らんらんから私と同じシャンプーの匂いがして、少しくすぐったい気持ちになる。
何も用はないのに呼びかけたのだが、ソファ前の机の上に書類が並べられているのに気付き、ぱっと離れる。
「仕事中だったか。ごめんごめん」
「あー…まぁ…でもいいよ、そのまんまで」
「…そうか？」
そう言われ、らんらんにおずおずと手を回すと、ぐいっ、と腕を引かれる。
「あっぶな！」
反射的に頭を避けたので、らんらんの頭に頭をぶつけるという大惨事には至らなかった。
「ちょっ、らんらん、危なかったじゃん」
「いいじゃん。Aちゃんが遠慮してたから、こうしたら遠慮しないかなって」
「いや遠慮も何もいきなり過ぎて抵抗できないよ今の」
そう言うと、らんらんは楽しそうにあはは、と笑った。
少し頬を膨らませて視線を落とすと、らんらんの手元にある資料に目が止まった。
そこには色々と難しいことが並べたてられていた。
「…らんらん、難しいことやってんだなぁ」
思わずそう呟くと、らんらんは、手を止めて、え？と呟いた。
「…なんか、私とは遠いとこにいるなって」
「そんなことないよ」
らんらんはさっきまでの声の大きさより大きな声をあげ、資料を机の上に置いた。
そして私の方に顔を向けたかと思えば、唇に柔らかい感触がした。
キスされたと思うのにそう時間はかからなかった。
らんらんはそっと唇を離すと、へへっ、とはにかんだ。
「俺の癒しはAちゃんなんだから、遠いわけないよ」
「…あ、そ」
私が顔を背けると、らんらんは満足したようにまた机に向き直った。
「…バカ」
そう呟いた声がらんらんに届いたかどうかは分からないが。
前を向いた彼の耳は真っ赤だったことだけは確か。
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こんにちは、トウカです。
今回はらんらんです。
htrnは社畜のイメージが強((だったのでこんなお話に。
正直書き始めた時オチを考えてませんでした。
(オチこれで大丈夫かな…)
さてさて、hit数が多くなっていることが中々に驚きな私。
そしてお気に入りは３人も…
嬉しい限りです、ありがとうございます。
これからもこれらを糧にちょこちょこと連載していければいいなと思っております！
それでは！
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トウカ@桃花(プロフ) - アベルさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。そう思って頂けてとても嬉しく思います。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2018年3月29日 0時) (
レス) id: 9f699652ad (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - すごくロマンチックだなーーーと思います (2018年3月20日 2時) (レス) id: f9439cb74b (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - すごくロマンチックだなーーーと思います (2018年3月20日 2時) (レス) id: f9439cb74b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トウカ@桃花 | 作成日時：2018年1月23日 2時
